ママはおばあちゃんにならないでしょ? 号泣する娘、幼稚園の友達から聞いた死生観 「とてもいいお話」
娘と一緒に大泣きをしたエピソードを描いた漫画が話題に。ある日突然、「ママ、おばあちゃんにならないで」と言って、泣きだした4歳の娘は…。
娘と一緒に大泣きをしたエピソードを描いた漫画「ひよちゃんと大泣きした日」がSNS上で話題となっています。ある日突然、「ママ、おばあちゃんにならないで」と言って、泣きだした4歳の娘。理由が分からず、あたふたしている母親に投げ掛けた言葉は…という内容で「とてもいいお話ですね」「泣けるけど笑える」「この気持ちよく分かります」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
この日のことを全部覚えていたい
この漫画を描いたのは、主婦のまむ(ペンネーム)さん(30)です。インスタグラムで子育て漫画を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
まむさん「昔から育児漫画が好きで、長女が生まれてからは自分もいつか描いてみたいとずっと思っていました。2人の娘が大きくなり、子育てに余裕が出てきたので、2021年1月後半からインスタグラムで漫画を描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
まむさん「母親として、未熟で頼りない私を娘が泣くほど必要としてくれたことがとてもうれしくて、この日のことを全部覚えていたいと思い、漫画に残しました」
Q.ひよちゃんが泣きながら訴えてきたとき、どう思われましたか。
まむさん「すごくつらそうに泣くのでかわいそうだったのですが、『おばあちゃんになると死んでしまうなら、ずっと、お母さんのままでいてもらえればいいんだ』という発想が子どもらしくてかわいかったです。幼いながらに、どうしたらずっと一緒にいられるかを一生懸命考えてくれたんだと、とてもうれしく思いました」
Q.ご自身も泣いてしまった理由は何ですか。
まむさん「娘が巣立っていく未来を想像して泣いてしまいました。娘と毎日一緒にいられる今の幸せがずっと続くと思っていたのですが、今更ながら、いつか離れて暮らす日が来るんだと気付いて、悲しくなってしまいました(笑)」
Q.この後、娘さんと「年を取ること」についてお話はされたのでしょうか。
まむさん「年齢に関する話題になると不安になってしまうようなので、娘の好きなポケモンに例えて、『みんな、レベルが上がって進化するんだよ!』と伝えてみました。すると、前向きに捉えてくれたようで、あの日のように泣くことはなくなりました」
Q.成長するにつれて、「老化」「死」について話す機会も増えると思います。どのように伝えようと思われていますか。
まむさん「なかなか良い言葉が思い浮かばなくて模索中です…取りあえず、今の娘は年を取ることより、私と離れることが怖いと感じているようなので、娘が私と一緒にいたいと思ってくれるなら、何歳になってもずっと一緒にいるよと伝えようと思います。あとは『天国で待ち合わせしようね!』と約束したいです」
Q.このエピソードについて、旦那さまは何か。
まむさん「夫のことも泣かせようと思って、その日のうちに話しましたが、スマホをいじりながら、『そうなんだ~』と言っていました。クールな人です(笑)」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
まむさん「同じ体験をされた方から共感していただいたり、投稿を見て泣いてしまったとコメントをくださった方もいてとてもうれしく思いました。また、娘が2人の祖母のことを『2匹』と呼んだことに笑ったとのコメントを多く頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
まむさん「今は長女を出産したときの話を描いているのですが、それが終わったら、次女を生んだときの話も描きたいと思っています。その他、家族の日常の話や孫への愛が深いおしゅうとめさんの話も描きたいです」
(オトナンサー編集部)
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