思わず涙…未熟な親、子育てに自信がなかった私に娘がくれた宝物の言葉 「私も言われたい」
娘に言われた“忘れられない言葉”を描いた漫画が話題に。「ママの子どもでよかった」と小6の長女に言われて喜んだ母親は…。

娘に言われた“忘れられない言葉”を描いた漫画「一生忘れない言葉」がSNS上で話題となっています。あるとき、母親との会話の中でふと、「ママの子どもでよかった」と口にした小6の長女。自分の子育てに自信がなかったため、娘の言葉に喜んだ母親はその日、夫に報告しますが…という内容で「うれしい」「子どもは純粋に言ってくれますね」「私も言われたい」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
自分の子育てに「OK」をもらえたよう
この漫画を描いたのは、イラストレーターの串子(ペンネーム)さん(30代)です。絵日記ブロガーとして、インスタグラムとブログ「ダンナ様は安月給」で作品を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
串子さん「長女が生まれてから、もう10年ほど描いています。初めての子育ては孤独で寂しくて、ブログを描くことで、誰かがコメントを通して交流してくれないかなという思いで描き始めました」
Q.「なんで?」の質問に、娘さんはどのように答えたのですか。
串子さん「『ママはメメ(娘)が嫌なことあったらすぐ気付いて、どうしたの?って聞いてくれるし』『話を何でも聞いてくれるし』と言っていました。娘は表情に出やすいので、何かあったときはすぐ分かります」
Q.報告を受けた旦那さまは、どのような反応だったのでしょうか。
串子さん「私が泣いてしまったので、背中をなでながら、『うれしいね』と言ってくれました」
Q.この言葉はその後も、串子さんの支えになっていますか。
串子さん「とても支えになっています。子育てには正解がないので、娘が生まれてからずっと毎日が反省の連続です(今もです)。そんな中、育てた本人から『OK』をもらえたような気がして、あの悩んだ日々が報われたというか救われたというか、『私でよかったんだ』と思えて、うれしかったです。」
Q.この言葉をもらって、改めて子育てについて考えたことは。
串子さん「娘の言葉で改めて、『自分を見てくれている』『自分の味方でいてくれている』と子どもに思ってもらえることって大事なんだと強く思いました。今回のお話に出ている長女の下に妹と弟がいるのですが、この2人にも同じようにしてあげられるように気を配りたいと思います」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
串子さん「『自分の子どもにこんなこと言ってもらえたら泣いちゃう』『将来、子どもに言ってもらいたい』と言ってくれる方が多かったです。コメントを見ていると、みんなも正解がない中で悩みながら反省しながら、必死に子どもを育てているんだなと思いました。皆と手を取り合って、『私たち全員頑張ってるよね!』とグルグル回りたい気分です」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
串子さん「インスタグラムで『小学生×SNS問題』について、不定期ですが更新しています。自分がその立場になるまで知らなかったことが多いので、『こういうケースもあるんだ』と知ってもらいたくて描きました。この記事を通して、お子さんとインターネットやSNSの使い方などの話をするきっかけになれたらなと思っています。
また、まだ準備中ですが『私たち夫婦の避妊活』という、あまり実生活では人と話さないようなテーマの記事をアップ予定です。避妊の話をネットで描く=恥ずかしい! みっともない!と思われる方も多いかもしれませんが、避妊は命が関係する大事なこと。誰しもが無関係ではなく、子どもたちにも時期が来たら話したいことなので描くことにしました。興味がある方に読んでいただけたらうれしいです」
(オトナンサー編集部)
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