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幼稚園でお茶をこぼして黙っていた息子に母“困ったら助けてって”、その後早速…「見習います」

息子が幼稚園でお茶をこぼしたときのことを描いた漫画が話題に。幼稚園でお茶をこぼした息子は「誰がこぼしたの?」と聞かれても、「自分じゃない」とうそをつきますが…。

息子が幼稚園でお茶をこぼしたときのことを描いた漫画のカット=なおたろー@育児絵日記(naotarotarou)さん提供
息子が幼稚園でお茶をこぼしたときのことを描いた漫画のカット=なおたろー@育児絵日記(naotarotarou)さん提供

 息子が幼稚園でお茶をこぼしたときのことを描いた漫画がSNS上で話題となっています。ある日、幼稚園でお茶をこぼした息子。先生から「誰がこぼしたの?」と聞かれても、「自分じゃない」とうそをつきますが、結局ばれ、先生からその話を聞いた母親は…という内容で「お子さんの気持ちを大切にする姿勢を見習います」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

普段は大声で言うタイプのはずが…

 この漫画を描いたのは、ブロガーのなおたろー(ペンネーム)さん(29)です。インスタグラムブログ「男児2人に振り回され隊!なおたろーさんの育児絵日記」で作品を発表するほか、「コノビー」「元気ママ応援プロジェクト」「ベビーカレンダー」でも連載中です。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

なおたろーさん「6年前、長男が2歳のイヤイヤ期の頃です。当時、夫の転勤で地元を離れ、頼れる人もおらず、イヤイヤ期の息子の相手に苦労しながらワンオペ育児をしていました。育児は喜びにあふれることもあるけど、きれいごとばかりではない。頑張るパパやママの息抜きになるような漫画を描けば、孤独な育児の手助けになるかもしれないと思い、ブログを立ち上げて漫画を描き始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

なおたろーさん「自分の中で忘れたくないエピソードだったからです。どんなに印象的な出来事でも、いつか記憶は薄れてしまいます。漫画にすると、私自身にとっても濃い記憶になるので描いておくことにしました」

Q.これまでも、失敗をごまかしてしまったことはあったのですか。

なおたろーさん「どちらかというと『やっちゃったー!』と大声で言うタイプですね。なので今回の件は珍しかったです。今後のことも考えて、『誰でも失敗することはあるけど、ごまかそうとしてうそをつくと人を悲しい気持ちにさせちゃうよ』ということを伝えておきたいなと思いました」

Q.このときはなぜ、ばれてしまったのでしょうか。

なおたろーさん「先生は全員に聞いてみたのですが、明らかに息子だけ目が泳いでいたそうです…(笑)」

Q.もし、このやりとりがなかったら、ツリーを倒したときに叱ってしまったと思いますか。

なおたろーさん「叱っていたと思います…子どもの失敗って、親にとっては『余計な手間』って思っちゃうんですよね。気持ちに余裕があるときだったら、『あらら~』くらいで済ませられますが、バタバタしているときは気持ちに余裕がないので、こっちも『ああ~!』ってなってしまいます。ツリーを倒してしまったときは確かに『ああ~!』と思ってしまいましたが、『これはむしろ教えるチャンスだ』と気持ちを切り替えることができました」

Q.この後、「たすけて」と言えるようになったのでしょうか。

なおたろーさん「以前より、かなり言えるようになりました! ピュアなので(笑)本人だけでなく、3歳年上の長男にも影響がありました。長男は次男以上に『たすけて』が言えず、失敗すると黙ってしまうタイプです。『こさぶろー(次男)とこんなやりとりをしたんだよ。だから、こんな漫画を描いてみたよ』と見せたところ、長男の中でもイメージがついたのか、以前よりも困ったときは口に出して言えるようになりました」

Q.このことで、自身の叱り方ついても振り返りましたか。

なおたろーさん「元々、私が口うるさい性格なので、そこは改めないといけないなと(笑)ムッ!としても一度立ち止まって、伝えたいことをきちんと伝えられるようになろうと思いました」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

なおたろーさん「『うちの子も失敗を怖がるタイプなので、この伝え方は参考にします!』という意見が多かったです。子どももそうですが、大人も失敗は怖いですし、私自身もなかなか『たすけて』と言えないタイプです。子どもに伝えることで、パパやママも助けが求めやすくなるといいな~と思いました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

なおたろーさん「育児の息抜きになるような漫画は今後もずっと描き続けたいです。それと、私はPMDD(月経前不快気分障害)で苦労した過去があり、その経験を漫画にしています。また、子どもへの性教育の大切さや、女性でも曖昧な体の仕組みについても漫画で発信していけたらと思っています」

(オトナンサー編集部)

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