“美容師なのに”人見知りな私に自信をくれた、髪型以外は話さない客の言葉 「すごく共感」
美容師であることに自信を持てた出来事を描いた漫画が話題に。美容師なのに緊張しやすく、人見知りな性格の女性でしたが、あるとき…。

美容師であることに自信を持てた出来事を描いた漫画「美容室が苦手な美容師の話」がSNS上で話題となっています。美容師なのに緊張しやすく、人見知りな性格の女性。「美容師は客を楽しませるもの」という考え方が苦手でしたが、あるとき、髪型のこと以外は話したことのない女性客から口コミが届き…という内容で「すごく共感しました」「私も話しかけられるの苦手です」「すてきな接客」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
「美容師=話すことが得意」ではない
この漫画を描いたのは、こぴまこ(ペンネーム)さんです。美容師をしながらイラストレーターとしても活動しています。インスタグラムやブログで漫画を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
こぴまこさん「描き始めたのは2019年3月からです。もともと、インスタグラムの漫画を読むのが好きで、いつか自分も描きたいなと思っていました。今、付き合っている彼とのことを描き残しておきたいなと思ったことがきっかけで描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
こぴまこさん「『美容室で話しかけられるのが苦手だ』というコメントを頂いたことがあり、『人見知りな美容師』『空気を読んで話さない美容師』もいることを知ってほしいと思ったのがきっかけです。もちろん、全く人見知りしない美容師もたくさんいますが、美容師というと『だから話すの得意なんですね』と言われることに『違うんだよなー』…と思っていました」
Q.口コミを見たときの詳しい心境を教えてください。
こぴまこさん「読むまでは少し怖かったのですが、『なぜ、この人は指名してくれるんだろう?』という疑問が解けたことと、自分の対応が間違っていなかったことに安心しました」
Q.新卒で勤務された美容室では、どのような接客が要求されたのですか。
こぴまこさん「前のお店ではカットなど技術の提供だけでなく、商品の販売も求められていました。ノルマもあり、たくさん会話をして、その流れで商品も売れ!という感じでした。商品のことを話した途端、テンションが下がるお客さまも多々いらっしゃったので、自分的にもつらい気持ちになることが多かったです」
Q.こぴまこさんが客の立場だったら、どのような接客を苦手に感じるでしょうか。
こぴまこさん「ただ沈黙を埋めるための当たり障りのない会話や『無理に話してるなー』と感じると気を使ってしまうので、ちょっと苦手です。趣味が合ったりして、普通に盛り上がる分には全く問題なくおしゃべりできます」
Q.普段、客と接するときに心がけていることは。
こぴまこさん「髪型に関しては『どうしますか?』といった丸投げではなく、『ここはどうするか』『好きか嫌いか』など回答しやすい質問をするようにしています。また、プライベートなことをこちらからは掘り下げて聞かないようにしています。何年も担当していても職業を知らない方も多いです(笑)」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
こぴまこさん「やはり、美容室で話すことが苦手だったり、私と同じように頑張ってしゃべってしまう方々からの共感の声がとても多かったです。うれしいことに『私に担当してほしい!』という声もあり感激しました。私と同じく、美容室が苦手な美容師の方からもコメントが来てうれしかったです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
こぴまこさん「今後も体験談をベースにした漫画を描いていきたいと思っています。恋愛ばかりではなく、今回のような仕事のこと、自分の中の深い部分のことも描いていきたいです。いつかもし、子どもができたら、『私も育児エッセーを描きたい!』とひそかに目標にしています!」
(オトナンサー編集部)
自分も喋るの嫌いだから、何だかんだ話さないといけない美容室が嫌いで半年に1回くらいしか行かない。
話さなくてもいい美容師さんがもっと増えてくれたらうれしい。