息子が路上でイヤイヤ…子育てを放棄したかった泣き虫ママの半年後の成長が…「すごく共感」
母親としての成長を描いた漫画が話題に。1歳半の息子に外出先でかんしゃくを起こされ、どうしていいか分からず、涙を浮かべてうろたえるしかなかった母親でしたが…。
母親としての成長を描いた漫画「泣き虫ママが…たった半年で変わりました」がSNS上で話題となっています。当時1歳半の息子に外出先でかんしゃくを起こされ、どうしていいか分からず、涙を浮かべてうろたえるしかなかった母親。「子育てしたくない」とばあばに弱音を吐きますが、半年後には…という内容で「すごく共感します」「りりしい」「親も育てられているんですよね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
イヤイヤも「仕方ない」と割り切る
この漫画を描いたのは、書店員のゆかりんご(ペンネーム)さん(34)です。インスタグラムで2歳の息子の育児絵日記を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ゆかりんごさん「息子が10カ月くらいの頃から、育休中に何かやりたいな、できることないかなと思い、描き始めました。元々、漫画家になりたかったので、大好きな絵を描き続けたいと思い、育児絵日記にしました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ゆかりんごさん「共感してもらえる漫画を描きたいと常に思っているので、誰もが経験する子どものイヤイヤ期を漫画にしてみました。特にうちの息子はイヤイヤが激しいので、大変な気持ちを皆さんと分かち合えればいいなという思いもありました」
Q.イヤイヤ期以外にも、泣きたくなることはありましたか。
ゆかりんごさん「たくさんあります! ありすぎて…もう(笑)生んでから1カ月間は地獄のような日々で、ささいなことですぐ泣いていました。ちょうど今、漫画で描いているのですが、息子が潜在性結核感染症になったときは、毎日つらくて絶望して、泣いて泣いて泣きまくっていました」
Q.その後、どのような心境の変化があったのでしょうか。
ゆかりんごさん「慣れですね! 最初は全部が初めてで、どうしたらいいの?と戸惑うことが多かったのですが、子育てをしていくうちにだんだん慣れてきました。イヤイヤも回数を重ねていくと『こういうものなんだ、仕方ない』と思えるようになりました。何かきっかけがあったわけではなく、鍛えられてこうなったという感じです」
Q.現在では、泣きたくなることはなくなりましたか。
ゆかりんごさん「以前に比べたらなくなりました。たまに泣きたくはなりますが、それは多分、これからもあることだと思います。子育ては成長するごとにさまざまな悩みがあるので、その都度壁にぶつかっています」
Q.今、泣いていた自分にアドバイスをするとしたら。
ゆかりんごさん「『大丈夫、何とかなるよ』って声をかけてあげたいです。『そんなに悩まなくても、いずれ、子どもは成長してまた別の悩みが出てくるから、あまり気にしない方がいいよ』と言いたいです」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ゆかりんごさん「本当にたくさんの方に共感してもらいました。やはり皆さん、さまざまなイヤイヤ期があるようで、同じように苦労していることが分かりました。子どもによって、イヤイヤの仕方が全然違うんですよね。コメントを読ませていただいて、『上には上がいるな!』と思いました。どんなにイヤイヤされても、命に関わるけがや事故に対しては真剣に怒る。それが親の役目だと思います。それに賛同してくださる方もいて、勇気をもらいました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ゆかりんごさん「たくさんの方に共感してもらえたり、たまにクスッと笑える漫画も描いていきたいと思います。子育てって楽しいだけじゃないよね、むしろ、大変なことの方が多いのでは? そう感じる日々の中でも『やっぱり家族っていいなあ、すてきだなあ』、そんなふうに感じてもらえたらうれしいです。将来、書籍化できたらいいなあなんて、とてつもなく大きな夢を抱えつつ、家族のささやかな日常を描いていきたいです」
(オトナンサー編集部)
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