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想定外の注目も味方に? 北村匠海のフラットな魅力とブレークの予感

イケメン性と普通っぽさの共存

 昨年、アニメ映画「HELLO WORLD」で主役の声を担当した際には、初めての声優仕事への戸惑いを隠すことなく、「もし全てのシーンを1人でやっていたら、心が折れていたと思います(笑)」(映画パンフレット)と告白。

「とんかつDJアゲ太郎」についても、コメディーをやるにあたって、表情筋の「動かなさ」に苦労したとして、「『キラーン』っていうまぶしい笑顔ができなくて、自分と常に戦っていました(苦笑)」(同)と明かしています。

 ヒロイン役の山本舞香さんによれば、そんな北村さんの奮闘ぶりが「何が面白いのかって分からなくなってきているよう」で「そこがかわいらしく見え」「『支えてあげよう』って気持ちが、現場の空気として流れていました」(同)ということです。

 9歳から芸能活動をしていて、ダンスロックバンド・DISH//のリーダーとしての顔も持つ北村さん。にもかかわらず、デビューしたてのような「フラット」な気持ちで仕事に取り組めていることが、イケメン性と普通っぽさの共存を成立させているのでしょう。

 11月13日には、主演映画「さくら」が公開されました。冒頭で触れた日経トレンディのイベントには「来年の顔」として出席しましたが、想定外のことも起きたおかげで注目度的にはすでに「今年の顔」にも仲間入りしそうな気配。しかし、今後は連ドラでの主演ヒットも期待されますし、まだ23歳とあって可能性や伸びしろを強く感じます。

 ハプニングも味方にしながら、本格的なブレークへ。今年は北村さんの芸能人生において、一大転機の年になりそうです。

(作家・芸能評論家 宝泉薫)

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宝泉薫(ほうせん・かおる)

作家、芸能評論家

1964年岐阜県生まれ。岩手県在住。早大除籍後「よい子の歌謡曲」「週刊明星」「宝島30」「噂の真相」「サイゾー」などに執筆する。近著に「平成の死 追悼は生きる糧」(KKベストセラーズ)、「平成『一発屋』見聞録」(言視舎)、「あのアイドルがなぜヌードに」(文春ムック)など。

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