「助演」でドラマを彩る1990年代作品の主演俳優たち、起用の背景は?
テレビドラマ全盛期の1990年代に主演を務めていた俳優たちが“助演”として起用されています。背景を専門家に聞きました。
テレビドラマ全盛期といわれた1990年代、多くの作品で主演を務めた俳優たちが10月クールのテレビドラマでは“助演”として起用されています。当時、ドラマの影響により、さまざまな社会現象が巻き起こるなど、主演を務めた役者たちは作品のヒットと共に時代のアイコンとして広く浸透していました。
そこから、約30年ほどの月日がたった2020年。コロナ禍により、1990年代の名作ドラマが次々と再放送されたことも話題を集めましたが、当時、時代のアイコンとして活躍していた彼らはさまざまな経験を経て得た魅力を発揮し、現在、助演という立場で作品に彩りを加えています。
山口智子さん、和久井映見さん、鈴木保奈美さん…
11月2日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(毎週月曜 後9:00)で、上野樹里さん演じる主人公が勤める法医学教室の主任教授・夏目茶子役で出演するのは山口智子さん。同作は2019年7月期に第1シーズンが放送され、続編の今作は月9史上初めて2クール放送されるということでも話題を集めています。
山口さんはNHK連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」(1988年度後期)でヒロインを務め、女優デビュー。1996年に木村拓哉さんとダブル主演を務めた「ロングバケーション」(フジテレビ系)では、最高視聴率36.7%の大ヒットを記録しました。以降、俳優・唐沢寿明さんとの結婚発表を機に一時露出は少なくなりましたが、2012年に放送された「ゴーイング マイ ホーム」(関西テレビ・フジテレビ系)で16年ぶりに連続ドラマに出演し、2019年にはNHK連続テレビ小説「なつぞら」(2019年度前期)で31年ぶりとなる朝ドラ出演も果たしました。
10月27日スタートの関西テレビ・フジテレビ系連続ドラマ「姉ちゃんの恋人」(毎週火曜 後9:00)では、有村架純さん演じる主人公の相手役・吉岡真人(林遣都さん)の母親役として和久井映見さんが出演します。
和久井さんは1988年に芸能界デビューを果たし、1993年には映画「虹の橋」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。1990年代にフジテレビ系月9ドラマで主演を務めた「妹よ」「ピュア」「バージンロード」はいずれも、平均視聴率が20%を超えるなど大ヒットを記録しました。2017年にはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年度前期)に出演し、有村架純さんと共演しています。
柴咲コウさんが5年ぶりに民放連続ドラマ主演を務める日本テレビ系連続ドラマ「35歳の少女」(毎週土曜 後10:00)では、柴咲さん演じる主人公の母親役で鈴木保奈美さんが出演します。
鈴木さんは高校時代に応募した「第9回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で審査員特別賞を獲得したことがきっかけで、1986年に女優デビュー。1991年に織田裕二さんとダブル主演を務めたドラマ「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)、翌年に放送された主演ドラマ「愛という名のもとに」(同)はいずれも大ヒットを記録しました。
1998年にとんねるず・石橋貴明さんとの結婚や妊娠を機に芸能界引退を発表しましたが、2008年に芸能活動再開を発表。2018年に放送され、その後、続編も放送されたドラマ「SUITS/スーツ」(同)は、24年ぶりの月9ドラマ出演や織田裕二さんとの27年ぶりの共演でも話題を集めました。
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