ガッキー、長澤、蒼井優…やってそうでやってない大物女優の「朝ドラ」を見たい!
戸田恵梨香さん、新垣結衣さん、長澤まさみさん、蒼井優さん…トップ女優が朝ドラをやることで、新たな朝ドラヒロイン像が生まれるのでは? 筆者からの提案です。

NHKの連続テレビ小説「エール」がコロナ禍の影響で休止中です。しかし、5月には来年度前期の「おかえりモネ」のヒロインに清原果耶さんが決まり、早くも話題になりました。今年度後期には、杉咲花さんが主演する「おちょやん」も控えています。朝ドラはやはり、国民的関心事なのでしょう。
そんな朝ドラのヒロインはかつて、新人もしくはそれに近い女優がオーディションを経て“抜てき”されるものでした。が、2006年前期の「純情きらり」において、すでに実績のあった宮崎あおいさんがオーディションなしで指名され、結果を残します。この“指名”パターンが近年はむしろ主流なのです。
朝ドラ100作目の記念作品「なつぞら」(2019年度前期)の広瀬すずさんもそうでした。また、前出の杉咲さん、清原さんは朝ドラの助演を経験した上で指名されています。つまり、ヒロイン以外の役で評価を高めた上での“内部昇格”パターンでもあるわけです。
指名や内部昇格にある安心感
抜てきに比べ、指名、さらには内部昇格という選び方には安心感があります。無名女優をヒロインにすることによるリスクが避けられ、また、枠になじんだ人を使うことで朝ドラらしさも確保できるからです。
ただその分、サプライズ感や新鮮さに乏しいのも事実。そこで、ある提案をしてみたいと思います。昔ほど高視聴率が取れなくなった今、無名女優をいきなり起用するのは難しくても、前作「スカーレット」(2019年度後期)の戸田恵梨香さんのようなパターンなら、いつもと違うテイストが示せるのでは、という提案です。
というのも、彼女は朝ドラをやっていそうでやっていない大物女優の一人でした。子役時代には出演経験があるものの、19年も前のこと。「スカーレット」では年齢的に10代を演じるのは大変なのではと言われつつ、演技力で乗り切り、母親となって息子の闘病と対峙(たいじ)する中年期の芝居ではファンを大いにうならせたものです。
つまり、この年代のトップ女優なら、ハタチ前後の若手女優が苦労しがちな、実年齢以上の時期もうまくこなせる可能性が大きく、それが新たな朝ドラヒロイン像の構築にもつながるのではと感じるのです。
このパターンにハマりそうな女優、ほかにいないかと探してみたら、新垣結衣さんがいました。「朝ドラに主演で出てほしい!女優ランキング」などでは1位に選ばれるほどですが、朝ドラ経験は一度もありません。NHKのドラマ自体なぜか縁が薄く、3年前に2話形式の作品に出たことがあるだけです。
とはいえ、「NHK紅白歌合戦」には2度、審査員として登場。2016年に「恋ダンス」を審査員席でちらっと披露した際には、この流れで朝ドラヒロインもあるのではという見方も飛び出しました。
なお、同じ事務所では「なつぞら」に福地桃子さんが出演。現在の「エール」には男性ですが、中村蒼さんが出演中です。
さらにさかのぼると、「あまちゃん」(2013年前期)で能年玲奈(現・のん)さんがヒロインを、「まれ」(2015年前期)で清水富美加(現・千眼美子)さんがヒロインの親友役を務めました。この2人はその後、この事務所を離れましたが、思えばこのあたりが、新垣結衣さんによる朝ドラが実現しそうなタイミングだったのかもしれません。
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