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「松阪牛」が給食に出る地域も
1月24日~30日は「全国学校給食週間」ですが、この時期に合わせて、地元の高級食材を給食に採用する地域もあります。三重県の松阪市教育委員会給食管理課の上山孝一課長に聞きました。
Q.松阪市では、学校給食に松阪牛を使ったメニューが出ていると聞いたのですが…。
上山さん「市内の全小中学校で、2007年度から年1回実施しています。全国学校給食週間の時期に合わせているので、初回は2008年1月でした。毎年、『松阪牛のすき煮』という、すき焼きを給食風にアレンジした料理を出しています」
Q.なぜ、松阪牛を出しているのでしょうか。
上山さん「全国的、世界的にも有名なブランドである松阪牛ですが、高価な食材でもあり、地元に住んでいてもなかなか口にすることが少ないのが実情です。『子どもたちに地場産品を食べてもらいたい』という思いから始まりました。一部の学校で、総合的な学習の時間に松阪牛のことを学び、『給食で松阪牛を食べてみたい』という声が上がったこともきっかけの一つでした」
Q.松阪牛は高級食材です。近年の食材価格高騰で給食費の維持が厳しい市町村が多いようですが、松阪牛の使用でほかの日の献立が少なくなるなど、影響することはないのでしょうか。
上山さん「影響が出ないようにしています。給食費は月額いくらでご負担いただいており、確かに松阪牛を使うとその費用はかかりますが、月間、あるいは年間を通して予算内に収まるように献立を工夫しています。松阪牛の提供によって、ほかの日の献立が寂しくなることはありません」
Q.子どもたちの反応は。
上山さん「年1回のことですので、特に高学年は毎年楽しみにしているお子さんが多いと聞きます。毎月、学校を通じて給食の献立表を配布していますが、1月の献立表を見て楽しみに待っている子もいるようです」
Q.今後も継続していく予定でしょうか。
上山さん「今のところ、継続できる限り継続していきたいと思います。地元の食材を知ってもらい、食育や地産地消の推進にもつなげていきたいと思います」
(オトナンサー編集部)
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