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漫画「フルアヘッド!ココ」はなぜ心を揺さぶり続けるのか

自分勝手な人間が多くなったこの時代に

 海賊としてのロマンや世界を救うため、生きて帰れるかどうか分からない戦いに挑み続けるスイートマドンナ。ある時突然、ピートとの別れの時がやってきます。ジョンはこんな言葉をピートに送ります。

「立派じゃなくていい…いい父親になってくれ。親に必要なのはいつでも、いくつになっても強く抱きしめてやれるコト。ただそれだけの余裕があればいい」

 そう言うと、ジョンはピートを強く抱きしめます。「先日、久しぶりに読み返しましたが、ジーンと熱くなってしまい、自然と涙が出ていましたね」と栗俣さん。

 また、ジョンは自らの敵にも温かい言葉を寄せます。

「敵という名の出会いや、死をもたらす出会いもある…その無数の出会いが重なり合って、俺達は同じ船に乗っている」

 これらの言葉について、「自分だけを大切にする人が多くなっているこの時代にジョンの言葉は、他人や家族を大切にすることを思い出させてくれます」と栗俣さん。読んだ人の心に、深く重く響いてくるといいます。現在、30代となった栗俣さんにとって、ジョンをはじめスイートマドンナの面々が、新たな魅力を持って迫ってくるそうです。

(オトナンサー編集部)

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栗俣力也(くりまた・りきや)

TSUTAYA三軒茶屋店スタッフ

絶版書の復刊や、著者を発掘して書籍化、コミック化するなど、数多くの仕掛け販売を行い、ヒット本を発掘することで知られる、TSUTAYA三軒茶屋店スタッフ。「仕掛け番長」とも呼ばれ、「日経トレンディ」の仕事人の連載などにも登場。単なる書店員としての目線ではなく、企画力あるお店作りにも定評がある。

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