「このマンガがすごい!2017」オトコ編1位は「中間管理録トネガワ」 中間管理職の悲哀と気合描く
「月刊ヤングマガジン」で連載中の「中間管理録トネガワ」が、宝島社の「このマンガがすごい!2017」オトコ編の第1位に選ばれました。人気漫画「カイジ」のスピンオフ作品として知られる同作ですが、その魅力は何でしょうか。
「月刊ヤングマガジン」で2015年から連載中の「中間管理録トネガワ」が12月10日、宝島社のコミックガイドブック「このマンガがすごい!2017」オトコ編の第1位に選ばれました。
人気ギャンブル漫画「カイジ」のスピンオフ作品として知られ、12月6日に第4巻が発売されたばかりの同作。TSUTAYA三軒茶屋店の名物スタッフで、名作漫画の復刊なども手掛ける栗俣力也さんは「40~50代のビジネスマン必読」と一押しします。
その真の魅力とは何でしょうか。栗俣さんに徹底的に語ってもらいました。
上司や部下との衝突…「中間管理職あるある」が満載
同作は「カイジ」の作中で巨大ヤミ金企業「帝愛グループ」の最高幹部として描かれる利根川幸雄が、まだ中間管理職だった頃の話です。気分屋で、部下を振り回してばかりいるグループの会長・兵藤和尊に、債務者たちを使った「死のゲーム」の企画を命じられた利根川。さっそく部下を集めてプロジェクトチームを結成するのですが……。
兵藤からの邪魔や部下との衝突、自らの病など、さまざまなトラブルに見舞われながらも、地道に仕事をこなしていく利根川の姿は「40~50代のビジネスマン」そのものと言えるでしょう。
「パワーポイントの使い方にいまだなじめず、部下がせっかく資料を作ったのに『パワポ!』と嫌悪感を丸出しにしてしまったり、部下からの相談に的外れなアドバイスをしてしまったりと、『中間管理職あるある』を地で行っています」と栗俣さん。
しかし、そんな利根川に読者は自らを重ね、時には元気をもらい爆笑してしまうといいます。「何だかんだで皆さん、利根川の気持ちがわかるんですよ。だから今回選ばれたのだと思います」。
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