市川実日子、リハ直前に寝違えた“首”が役作りに「ほとんど動かせないままで…」
映画「よこがお」に出演する市川実日子さんに単独インタビュー。映画を見た感想や今作の挑戦について聞きました。
女優の市川実日子さんが出演する映画「よこがお」。同作は、訪問看護師の白川市子(筒井真理子さん)は、訪問先である大石家の長女・基子(市川さん)の勉強を見ています。ある日、基子の妹・サキ(小川未祐さん)が誘拐、保護されますが、誘拐犯として逮捕された人物が市子の身内だったため、市子の日常が一変するサスペンス映画です。
オトナンサー編集部では、市川さんに単独インタビューを実施。映画を見た感想や今作の挑戦について聞きました。
ヒロインから生きるエネルギー感じた
Q.台本を読まれて、どんなことを感じましたか。
市川さん(以下敬称略)「胸がざわざわしました。字だけでは想像できないところも多かったです。どんどん、いろいろなことに巻き込まれながら行動していく主人公の女性に、生きるエネルギーの強さを感じました」
Q.出来上がった映画を見られていかがでしたか。
市川「台本で読んだ印象よりは爽やかになっていると思いました(笑)音楽が自分の心拍と合わさって、体に響いていたことと、登場人物のふとした表情がとても印象に残る作品でした」
Q.基子をどのような人間だと捉えられましたか。
市川「自分の欲に正直に動く人だと思いました。ちょっと動物っぽいというか。攻撃性も持っていて攻撃の方法も独特です。
基子について、最初に深田晃司監督から『ニート』『実家暮らし』『普段着がジャージ』という説明がありました。ただ、衣装合わせで分かったことは、恋人の和道といるときはスカートを履いたり、女性らしいところもある。ニートでどっぷり家にいる人ではなく、外の世界に気持ちを向け始めてしばらくたっている状態で、一番のつながりときっかけになっているのが基子が慕っている市子さんだと思いました」
Q.役作りはどのようにされましたか。
市川「実はリハーサル直前に寝違えて首が動かなくなってしまいました。リハーサル期間中は、首をほとんど動かせないままだったのですが、監督は気付いていなかったそうで、その動かせない感じをいいと言ってくださり、寝違えたことも役作りになりました(笑)
あとは、衣装合わせの印象から、何となく爪が長い人のような気がしたので実は爪が長いです(笑)それから、基子のことを思うと、ズーンとおなかのあたりが重たくなるので、それだけはずっと忘れずに抱えていました」
Q.筒井真理子さんとの共演はいかがでしたか。
市川「とてもきれいな方でした。きれいというのは見た目だけでなく、立ち振る舞いや人としてもそう感じました。役に対して全身全霊で集中される方です。その姿を近くで見せていただけたことは、本当にありがたいことでした」
Q.現場の雰囲気を教えてください。
市川「監督が柔らかく朗らかな空気の方なので、スタッフの方々も時々冗談を言ったり、朗らかでした。気を抜くところと、集中するところのメリハリがはっきりとした現場で、重い作品を作っているのに現場に行くとホワッともなる、面白い空気感の現場でした」
Q.今回、一番の挑戦は。
市川「深田監督と初めてご一緒させていただくことです。お話を頂いた時は、まだ台本がない段階だったので、出演を決められませんでした。監督がどんな方なのかも気になっていましたが、お会いすると朗らかな方で、純粋に映画が好きな方ということと、とにかく良い作品を撮りたいという情熱を強く感じました。
監督の信じているものを見てみたいと思いました。監督の作品に飛び込んだら、何か違う世界を見せてもらえるかもしれない、冒険してみたいという気持ちになりました」
映画「よこがお」は7月26日から全国公開。
(オトナンサー編集部)
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