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遠藤久美子、出産シーンに夫・横尾初喜監督の“後悔”が反映 妻の陣痛に気付かず…

横尾初喜監督の幼少期を題材にした映画「こはく」に出演する遠藤久美子さんにインタビュー。映画から感じたことや出産シーンなどについて聞きました。

遠藤久美子さん
遠藤久美子さん

 横尾初喜監督の幼少期を題材にした映画「こはく」に出演する、横尾監督の妻で女優の遠藤久美子さん。同作は、亮太(井浦新さん)は、幼い頃に別れた父が営んでいたガラス細工工場を受け継いで暮らしています。ある日、兄・章一(大橋彰さん)から、町で父の姿を見かけたと告げられた亮太。そんな中、妻・友里恵(遠藤さん)の妊娠を告げられ、自分が父親のいない過去を引きずっていることに気が付き、父親を探しにいくヒューマンドラマです。

 オトナンサー編集部では、遠藤さんにインタビューを実施。映画から感じたことや出産シーンなどについて聞きました。

実生活の妻が、映画で妻の“役”

Q.この映画にどんなことを感じましたか。

遠藤さん(以下敬称略)「横尾監督の2作目で主人の自伝的な話でもあります。実生活の妻である私が、主人をモチーフにした亮太の妻役をやるのは不思議な感覚でした。主人の半生を描いていて、オリジナルの部分と自伝の部分を映画的に作っていて、ドキュメンタリーのようでドキュメンタリーではない作品でした。

夫婦のところに関してはリアルな部分が入っていて、セリフも実際交わした言葉だったりします。井浦さんには公私混同と言われていました(笑)でも、こんな経験は人生に一度ですし」

Q.台本を読まれた第一印象を教えてください。

遠藤「妻という立場でプロットの段階から話して、何稿も読みました。最初の印象では、演じるというイメージでした。主人と私の夫婦の物語であって、亮太と友里恵の物語でもあるという感じでした。現場に入ってセリフをどんどん変えていった部分もあり、最初の台本を思い出せないくらい変わっていました」

Q.友里恵には、どれくらい遠藤さんが反映されていましたか。

遠藤「そのままでいいと言われていましたが、相手は主人ではなく、新さん演じる主人なので、感覚が違うだろうと思っていました。現場に入ると、新さんが主人にしか見えなくて、朝起きられない感じや私と接する時の空気感みたいなものが似ていて、主人も『嫉妬したらOKかな』と冗談を言っていました。主人から見た私はこういう人間なんだと気付かされたところはあります」

Q.井浦さんの印象は。

遠藤「私は映画の出演が少ないので、“ザ・映画マン”というべき役者さんと夫婦役というのは緊張しました。監督の妻だから許されるみたいなところで現場に入っていたので、現場の立ち振る舞いや役の捉え方、人との関わり方など教わることが多かったです」

Q.今作での挑戦を教えてください。

遠藤「自分で自分を演じることです。あとは、主人が撮りたかった郷土・長崎でのオリジナル作品ということで、主人の挑戦に参加できたことです。息子も撮影期間中同行して、母が見てくれていたのですが、アーケードを歩いたり主人と歩いたりしました」

Q.第2子をご妊娠中ですが、出産シーンは現実に即していましたか。

遠藤「映画は、子どもが無事生まれないんじゃないかという点だけが現実と違いました。私は安産でした。実際は朝方4時くらいに陣痛が始まりましたが、(産婦人科が開く)8時まで待ち、その間の間隔を記録しました。8時になって主人に『おなか痛いんだけど』と言ったら、車で連れて行ってくれました。

午後2時くらいに生まれました。映画は新さんが父親探しに出ていて、戻ったら、友里恵さんがおなかが痛くなっていて…という場面がありました。主人はそのシーンに『なんで気が付かなかったんだ』という後悔が見える芝居が加えられていました。主人のほんの少しの後悔が、セリフに反映されたみたいです(笑)」

 映画「こはく」は7月6日からユーロスペース、シネマート新宿ほか全国順次公開(kohaku-movie.com)。

(オトナンサー編集部)

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