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「いちごの唄」主演・古舘佑太郎&石橋静河に聞く、過去にとらわれていたこと

映画「いちごの唄」主演の古舘佑太郎さん、石橋静河さんにインタビュー。原作の感想や、役が決まったときの感想、過去にとらわれていたことなどを聞きました。

(左から)古舘祐太郎さん、石橋静河さん
(左から)古舘祐太郎さん、石橋静河さん

 映画「いちごの唄」で主演を務めた古舘佑太郎さんと石橋静河さん。同作は、冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタ(古舘さん)は偶然、天野千日(通称「あーちゃん」、石橋さん)と再会します。中学時代にあーちゃんをかばって死んだ親友・伸二(小林喜日さん)を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に会う約束をする…銀杏BOYZの楽曲にインスパイアされた人気脚本家、岡田惠和さんによるオリジナルストーリーの映画化です。

 オトナンサー編集部では、古舘さん、石橋さんにインタビューを実施。原作の感想や、役が決まったときの感想、過去にとらわれていたことなどを聞きました。

古舘「うれしい半面、プレッシャーも」

Q.原作の感想をお願いします。

古舘さん(以下敬称略)「銀杏BOYZの名曲たちが描く青春物語で、峯田(和伸)さんの持っている凶暴性や青春のドロドロしたもの、男臭いものが前面に来るのかなと思っていましたが、いい意味で違いました。違う解釈なんだなと感じて新鮮でした」

石橋さん(同)「原作を読む前に脚本を読んで岡田さんとお会いしました。脚本もとても面白く、完成されたものでした。それから、演じることが正式に決まり、原作を読むと混乱してしまうと思って読みませんでした。脚本も岡田さんなので原作からずれることもないだろうし、脚本だけでいこうと思いました」

Q.役が決まった時のお気持ちは。

古舘「うれしい半面、岡田さんの作品も銀杏BOYZの曲も大好きなので、プレッシャーもありました。お二人の愛情がこもった結晶のような作品なので、自分で表現できるのか、自分の中での挑戦でした」

石橋「あーちゃんは難しい役だと思い、いろいろな意味で挑戦だと思いました。今までも心の中でいろいろ抱えている人を演じることが多かったので、これまで演じたものと遠いわけではなかったのですが、作品の中での役柄を考えた時に、新しいアプローチが必要だと思いました」

Q.演じられた役をどのように捉えましたか。

古舘「コウタは捉えどころがなくて難しく、リハーサルをやればやるほど分からなくなりました。振り返って思うのは、男の子はコウタみたいな面を持っていて、隠している人がいるだけで誰しもが持っているものだなと。実生活であそこまでピュアな状態でいるのは難しいと思います」

石橋「私も近いことを感じていて、天野千日は『一人の人間』にならない気がしました。セリフから私が勝手に思っていることですが、岡田さんの描くキャラクターたちはリアルな一人の人を描いているというよりは、あーちゃんだったら、身寄りのない子ども、大切な人をなくした人、そういう経験をした人の思いや心の叫びが集められて、形成されている集合体のように感じたので、一人の人としてまとめることはできないと思いました。

岡田さんが描こうとしているものが大きく、そこに応えられる自分の許容量の大きさや技術が必要だと思いました」

Q.過去に「とらわれていたこと」はありますか。

古舘「多感な時期にプロレスが好きで、毎日、友達とプロレスの技を練習していました。プロレスでパイプ椅子でたたかれて痛がる演技や、ファンを喜ばせるために危険なことをしているのを見て興奮していました。

いまだに痛いことや危険なことをやってしまうところがあり、高めの塀を飛び越えなくていいのに飛び越えようとして、失敗して擦りむいたりします。その時は、テンションが上がっているのですが、後で痛くて後悔します。早くプロレスのカルマを断ち切りたいです(笑)」

石橋「子どもの頃、『女優さんにならない』と決めていました。ずっとバレエをやっていたんですが、お芝居の世界に無意識のうちに興味が湧いてるにもかかわらず、反発や偏見でなかなか近づけない期間がありました。周囲から『そんなふうに考える必要はない』と言われ、自分の思い込みを取り払って女優をやり始めたら、私がやりたかったことはこれだったんだと思う瞬間があります」

 映画「いちごの唄」は7月5日から全国公開。

(オトナンサー編集部)

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