かっこええやろ! 認知症になっても夫のことが大好きな女性の漫画反響「すてきです」
デイサービスのお迎え時の出来事を描いた漫画が話題に。ある日、認知症の女性を自宅までお迎えに行った介護福祉士の作者。そこには、妻を笑顔で見送る夫の姿が…。

デイサービスのお迎え時の出来事を描いた漫画「だいすき」がSNS上で話題となっています。ある日、認知症の女性を自宅までお迎えに行った介護福祉士の作者。そこには、妻を笑顔で見送る夫の姿があり…という内容で「すてきです」「同感です」「利用者に向き合う姿勢が優しくなりました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
温かな夫婦の触れ合いに感動
この漫画を描いたのは、ゆる ゆらり(ペンネーム)さん(56)です。介護福祉士としてデイサービスで働きながら、介護漫画家として、ブログやインスタグラムで育児漫画を発表しています。代表作は「アラフィフでヘルパーはじめました」(KADOKAWA社)。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ゆる ゆらりさん「4年前から描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ゆる ゆらりさん「デイサービスの利用者様の、認知症になっても変わらない温かな夫婦の触れ合いを見て、ぜひ漫画にしたいと思いました」
Q.漫画の男性はいつも、デイサービスに行く奥さんを見送っているのですか。
ゆる ゆらりさん「いつも見送られます。車が見えなくなるまで手を振っておられます」
Q.認知症になっても、やはり「愛」の感情は強いのですね。
ゆる ゆらりさん「『愛』という感情はしっかりと残っています」
Q.奥さんは、旦那さんのことを自慢されるのでしょうか。
ゆる ゆらりさん「はい、男前で頭がよくて優しいといつも絶賛されています」
Q.他に、この夫婦のように感動したエピソードはありますか。
ゆる ゆらりさん「認知症でほとんど発語のない女性で、部屋まで送ると必ず『お父さん、ただいま』とつぶやかれる方がいました。旦那様はずいぶん前に亡くなられているのに、まるでそこにいるかのように笑顔で。その光景を見てジーンとしました」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ゆる ゆらりさん「『家族の介護で毎日大変だが、漫画を読むとホッとする』『介護で悩んでいるのは自分だけじゃないと孤独でなくなる』『認知症になったら終わりと思っていたがそうでもない気がしてきた』などのお声を頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ゆる ゆらりさん「昭和40年代の頃の思い出をつづった漫画、いじめに悩んだ体験をもとにした、いじめられている人へのエールとなるような漫画、心の問題を掘り下げた漫画、とにかく笑える漫画、スピリチュアルな漫画などなど描きたいものはたくさんあるので、時間があれば取り組んでいきたいです」
(オトナンサー編集部)
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