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茶わんガチャン! 不器用な妻の失敗を“思い出”に変えてくれる夫の漫画が「ほっこり」

仲の良い老夫婦を描いた漫画が話題に。夫に茶わんを渡す際、手元がすべってしまった妻。実は、45年前に夫の茶わんを割ってしまったことがあり…。

漫画「不器用なおばあちゃんと妻が大切なおじいちゃんの話」のカット=さだうおじ(@sadauoji)さん提供
漫画「不器用なおばあちゃんと妻が大切なおじいちゃんの話」のカット=さだうおじ(@sadauoji)さん提供

 仲の良い老夫婦を描いた漫画「不器用なおばあちゃんと妻が大切なおじいちゃんの話」がSNS上で話題となっています。夫に茶わんを渡す際、手元がすべってしまった妻。実は、45年前に夫の茶わんを割ってしまったことがあり…という内容で「かわいい」「ほっこりする」「すてきな話」「お互いを思いやれることが『愛』」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

恩師の「大丈夫」という言葉に支えられた

 この漫画を描いたのは、漫画家のさだうおじ(ペンネーム)さんです。2012年にデビューし、「ぼくのすきなせんせえ」(KADOKAWA)「なんくる」(同、全3巻)「ヤモリ先輩といっしょでいいんじゃね?」(同、全2巻)などを手がけています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

さださん「小学校の高学年ごろから描き始めました。仲が良かった子と毎日交換でノートに漫画を描き足していくようなことをしていました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

さださん「不器用なおばあちゃんが登場する漫画を思いつき、『きっと何回かお皿を割っていそうだな~』と考えたことがきっかけです。『もし割ったら、おじいちゃんはどんな反応をするだろう』『「茶わん<妻」であることは確実だけど、果たして、割れた茶わんを捨てるだろうか』と考えていき、おじいちゃんは『直す』だろうと結論付けました」

Q.茶わんが金継ぎだったのも印象的でした。

さださん「以前から金継ぎに興味がありました。私も以前、お気に入りの急須のフタを割ってしまったときに『直せないかな』と調べていたことがあったので、今回のお話にちょうどいいと思い、登場させました」

Q.周囲に、おじいさんのような優しい人はいらっしゃいましたか。

さださん「学生時代の恩師です。失敗に寛容といいますか、常に『大丈夫、大丈夫』と言っていただきました。恩師の『大丈夫』という言葉に支えられてきたので、私もこんなふうに余裕を持ちたいなと思っています」

Q.漫画の茶わんのように、長年使い続けているものはありますか。

さださん「デジタル環境になったため、現在は使っているわけではありませんが、小学生のときに美術担当の先生から頂いたペン軸を今も大切にしています」

Q.この漫画を今後、シリーズ化する予定は。

さださん「できれば続けていこうかなと思っています。夫婦の若い頃の話やご近所さんの話など、描きたいことがいろいろありますから!」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

さださん「『すてきなご夫婦』『こういう夫婦に憧れる』など、うれしいコメントを頂きました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

さださん「物事に対する考え方をもっと深めていきたいです。常に好奇心旺盛でありたいと思っています」

(オトナンサー編集部)

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