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「コンジアム」チョン・ボクシム監督、ホラーは「想像できる余地があってこそ怖い」

廃病院「コンジアム精神病院」が舞台の映画「コンジアム」のチョン・ボクシム監督に単独インタビュー。現場の雰囲気や影響を受けた映画などを聞きました。

チョン・ボクシム監督
チョン・ボクシム監督

 実在の廃病院「コンジアム精神病院」を舞台にした映画「コンジアム」でメガホンを取ったチョン・ボクシム監督。同作は、YouTubeで恐怖動画を配信する「ホラータイムズ」が、世界7大心霊スポットの一つである「コンジアム精神病院」に挑むホラー映画です。

 オトナンサー編集部では、チョン監督に単独インタビューを実施。現場の雰囲気や影響を受けた映画、気をつけたことなどを聞きました。

電気がなく、寒い廃虚で撮影

Q.撮影現場の雰囲気はいかがでしたか。

チョン監督(以下敬称略)「夜という設定で撮るので昼間は光を遮断して、懐中電灯を持って撮影しました。廃虚なので寒いし電気はないし、ほこりっぽいしで苦労しました」

Q.心霊スポットでの撮影はいかがでしたか。

チョン「私はそういうものを怖いと思うタイプではありません。ホラー映画も実はそんなに怖いと思いません」

Q.撮影中に心霊現象のようなものはありましたか。

チョン「全然なかったですね。何か起こると撮影に支障が出るので、なくてよかったです(笑)」

Q.監督にとってホラー映画とは。

チョン「想像できる余地があってこそ怖いと思います。映画というのは視覚的にも聴覚的にも細かい情報をくれるものですから。私自身は聞いた話や本に怖さを感じます」

Q.ホラー映画を撮る際に参考にされた映画はありますか。

チョン「外国にフェイクドキュメンタリーはたくさんありますが、韓国にはありません。外国で作られているフェイクドキュメンタリーをたくさん見て、発展的なものを作ろうと思いました」

Q.GoProやドローンを使った撮影はいかがでしたか。

チョン「ドローンなど最新機器を使って新しさを出すことと、カメラの手ブレで見にくくなるので、安定的な映像を供給するためにカメラを使いました。僕たちに大事だったのはリアリティーでした。韓国の観客のコメントを見る限り『体験したように感じた』というのがたくさんあったので、成功したのではないかと思っています」

Q.お気に入りのシーンは。

チョン「402号室に出てくる霊は学生の霊で、拷問され殺されました。その霊をどういう動きで見せるのがよいか浮かびませんでしたが、シャワーを浴びていて思いつきました。その霊を演じたのは新人俳優でしたが、前衛舞踏が好きで、その動きを取り入れました。ホラー映画は、びっくりさせるよりは、一定のテンションを持続させるのが高度なテクニックだと思います。その考え方が生きたシーンでした」

Q.最新機材が使われていますが、作り方は王道のホラー映画のように感じました。この作品を撮る際に気をつけたことは。

チョン「合うはずのないものを結合させることに興味があります。今回、ストーリー自体はYouTubeを見る若者世代に合わせました。しかし、サウンドや編集は古典的なものを積み重ねていくという手法を使っています。そういうものを古典的なものと感じ取っていただけたのはうれしいです」

 映画「コンジアム」は3月23日から全国公開。

(オトナンサー編集部)

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