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田中みな実、芝居の世界で見えてきたもの「自然と感情や言葉が出てくるんです」

東海テレビ・フジテレビ系オトナの土ドラ「絶対正義」で本格女優デビューを果たした、田中みな実さんにインタビュー。女優活動への心境などを聞きました。

田中みな実さん
田中みな実さん

 2009年にアナウンサーとしてTBSに入社、2014年10月にフリーへと転身した田中みな実さん。かつての“ぶりっ子キャラ”から、最近では、心の闇を告白する“闇キャラ”でも話題を集め、バラエティー番組を中心に活躍中です。他方、女優の山口紗弥加さんが主演する、東海テレビ・フジテレビ系オトナの土ドラ「絶対正義」(毎週土曜 後11:40)で本格女優デビューを果たし、その演技が評判を呼んでいます。

 オトナンサー編集部では、そんな田中さんにインタビューを実施。作品の見どころや、女優活動への心境、演じることへの思いを聞きました。

演出家と不倫関係にある女優の役

 ドラマ好きの半面、自分が女優になる日が来るとは考えもしなかったという田中さん。劇中では、テレビドラマの演出家と不倫関係にある女優の役を演じています。オファーの際には戸惑いもあったそうですが、「アナウンサーやリポーター役ではなく、女優という職業の役を演じるのは新鮮でした」。

 バラエティーでは、“田中みな実”というキャラクターを演出するために「スイッチを入れることもある」といいますが、ドラマでは、「スイッチを入れるというよりは相手のお芝居とテンションに合わせている感じで…感覚的なものかもしれません」。

 今回、ドラマという芝居の世界を体験し、「誰かを相手に演じることで、自然と感情や言葉が出てくるんです。本当に大きな経験をさせてもらっています」。

 新しい世界に刺激を受ける一方で、さまざまな“壁”も経験しています。

「なかなか気持ちを持続させることができなくて、繰り返し演じていく中で新鮮な感情が失われてしまうんです。その上、もっと上手に演じようと欲も出て、感情の赴くままにお芝居ができないことがあります。共演者の皆さんは都度、感情を引き戻して演技にアウトプットしていてプロフェッショナルだなと痛感しました」

「山口さんが目線を投げかけてくれているのに、全然気づいていなくて、周りをきちんと見られていれば、もっと自然で、リアリティーが生まれたのかもしれないと反省しました。初めて『撮り直したい』と後悔して、それを山口さんに話したら、『私たちもそうよ。そう思えた時点で、みな実ちゃんは女優さんよ』とおっしゃってくれました」

「絶対正義」は、法律のみを唯一の価値基準として生きる“絶対正義”の女・高規範子(山口さん)が、その性格で周囲の人々を翻弄(ほんろう)し、運命を狂わせていく恐怖を描く心理サスペンス作品。田中さんにとって、正義とは――。

「ドラマを見ても感じたことですが、正義は自分の中で持っていればいいもので、他人に押し付けるものではない。それは、『Too Much』かな。年齢も年齢ですので、私は自分の価値観を周りの人と共有したり、理解してもらったりしようという気持ちはありません。ただ、できれば同じ感覚の人と長く一緒にいたいと思っています」

(オトナンサー編集部)

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