受験にも役立つかも! コクヨ「よく消えるのに折れにくい消しゴム」話題 開発に5年…それでも“妥協”しなかったワケ
試作品にユーザーから「これは消しゴムじゃない」と指摘
その後、同社はハイブリッド製法を基に「よく消えるのに折れにくい消しゴム」の試作品を作り、一般ユーザーに試してもらったということですが、その際、「これは消しゴムじゃない」という感想が寄せられたといいます。
担当者は「当初の試作品はブレと折れに強い硬さがあったのですが、その消し心地が従来品と異なるために違和感があり、リピート購入されない可能性があることが分かりました。これは、折れにくさにこだわり過ぎて、消し心地の優先度を下げたことが原因だったことに後に気付きました」と当時を回想しました。
試作品の改良の経緯について、「この結果を受け、改めてさまざまな消しゴムと試作品との感性評価の差を検証しました。消しやすさ、消しカスの多さの許容量、消し心地の言語化、滑り感の許容範囲などを徹底的に比較し、目標指標を再度設定しました」と説明。
その上で「例えばユーザーによって感じる消し心地はさまざまで、紙に密着する感じが好きな人がいれば、とにかく滑る感じが好きな人もいます。こうした点を考慮し、『よく消えるのに折れにくい消しゴム』は、適度な消し軽さを目指して設計しました」と教えてくれました。
「よく消えるのに折れにくい消しゴム」の商品化に5年ほどかかりましたが、なぜ妥協せずに開発を続けることができたのでしょうか。
担当者は「先ほどの話と重複しますが、消しゴムの場合、『よく消える』『折れにくい』という性能は本来、両立できません。それでも開発を続けたのは開発期間に行った市場調査で『消しゴムが折れてしまう』という点に不満を覚える人が多いことが明確だったためです。その点を解決することが自社の強みとなると考えておいました」と述べました。
さらに「消しゴムの基本性能である『消字性』を高い水準に維持する点も、新商品を開発する上で妥協できない要素でした。これは、たとえ他の性能が優れていても、消字性能が少し劣るだけで選ばれないことが、ユーザーに行った当社の調査で明らかになったためです」と教えてくれました。
その後、コクヨは2025年9月に「よく消えるのに折れにくい消しゴム」を発売。担当者によると、出荷実績は当初の計画の2倍になったといいます。
また、商品アンケートでは「子どもが、力加減がうまくいかず、(消しゴムを)よく折ってしまっていたので、購入しました。折らずに使えるようになり、本人のストレスが減ったように思います」「普通の消しゴムだと消さなくていいところを消してしまうが、その点ではこれは消しやすい」「よく消しゴム折る子どもにピッタリ。よく消えるのも感動していました!」といった意見が寄せられたということです。
「よく消えるのに折れにくい消しゴム」は消したい部分をピンポイントですぐに消すことが可能とのことで、普段の学習だけでなく、中学入試や高校入試、大学入試などにも役立つ商品と言えます。気になる場合は一度購入してみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)



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