「成型」「直送便」…ポテチショックから2年、スナック各社が採用するポテチ新戦略
「味が付いていないポテチ」は完売

湖池屋の斬新な取り組みは他にもあります。昨年11月27日には、食塩を使わないポテトチップス「ポテトの素顔」(希望小売価格税込み165円)を数量限定で発売しました。ジャガイモを植物油で揚げただけで、味付けは一切していません。全国のローソンでのみ取り扱い、広報課の担当者によると、12月下旬の時点でほぼ完売したということです。
Q.なぜ「ポテトの素顔」を開発したのですか。また、ローソン限定の理由は。
担当者「元々、ローソンさんと当社の間で『お客さまのニーズに沿った面白い商品を作れないか』と話し合い、生まれた商品です。ポテトチップスの分野でもニーズが多様化し、『自分好みの塩加減にしたい』『アレンジをしてみたい』といったご要望を頂くようになりました。そこで、お客さまに対し何ができるかを検討し、『ありのままのポテトチップスを味わってほしい』という結論に至りました。
ローソンさん限定というのは、今回の商品のターゲット層と現在、ローソンを利用されているお客さまの特徴が合致するためです」
Q.商品の主なターゲット層は。
担当者「20~40代の男女が中心ですが、経済的に余裕のある50代以上の男女も意識しました」
「発想が広がる」と好評

Q.どのような意見が寄せられていますか。
担当者「おかげさまで大変ご好評を頂きました。『ジャガイモの味がおいしい』『今までのポテトチップスはしょっぱいと思っていた』『発想が広がる』『わくわくする』などのご意見が寄せられています。
また、『子どもにポテトチップスデビューさせた』『健康上の理由から我慢していたポテトチップスを食べることができた』と、小さなお子さまがいる人や塩分を気にする人にも評価いただいたほか、『企業努力、潔さが感じられる』『粋な取り組み』など、当社の取り組みそのものを評価するご意見も頂いております」
Q.今後、食塩を使わないポテトチップスを販売する予定は。
担当者「現時点では再発売する予定はありません。ただ、大変好評だったことから、社内で検討はしております」
Q.他にも、素材にこだわった「KOIKEYA PRIDE POTATO」を販売するなど、高級路線にかじを切った印象がありますが、なぜでしょうか。
担当者「市場環境、社会状況が激変していく中、商品のコモディティー化(差異化が困難な状況)が進んでいます。そこで、他にはない湖池屋ならではの『価値』を感じていただける商品をお届けしたいと考え、素材や製法などにこだわった『KOIKEYA PRIDE POTATO』シリーズをはじめとした独自の商品を開発しています」
Q.2016~2017年のジャガイモ不足の影響は受けましたか。
担当者「2017年は品薄状態が続きましたが、現在は完全に解消しており、おいしいポテトチップスをお届けできる状態にあるかと思います」
働き盛りの世代や、良質な食べ物を好む裕福な消費者に働きかけることで、市場を活性化できるか注目されます。
(オトナンサー編集部)
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