残業で居眠りする同僚に差し入れを置いて帰った漫画 翌日、机にメモが…赤ペン先生?
残業した同僚とのやり取りを描いた漫画が話題に。机で居眠りしている同僚にコーヒーとメモを置いて帰った女性でしたが…。
残業した同僚とのやり取りを描いた漫画「残業」がSNS上で話題となっています。机で居眠りしている同僚にコーヒーとメモを置いて帰った女性。翌日、机の上に置かれたメモを見ると…という内容で、「赤ペン先生」「びっくりした」「頑固な祖父を思い出した」などの声が上がっています。作者の男性に聞きました。
だいたい一人は耐え子がいる
この漫画を描いたのは、そろそろ谷川(ペンネーム)さんです。アニメ監督・脚本家・漫画家として活動しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつ頃からでしょうか。
そろそろ谷川さん「2015年10月ごろに、ツイッターでスタートしたギャグ漫画『耐え子の日常』が初めて描いた漫画です。当時からアニメ監督として、『ヒットを出すためには、とにかくたくさん作らなきゃ!』と思っていました。しかし、アニメは1本作るだけでも大変で、プロデューサーや脚本家、アニメーターら多くの人の協力なしでは作れません。そんな時にたまたまSNSで漫画を見て、『短い漫画なら簡単だし、一人でもできる!』と思ったのが始まりです」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
そろそろ谷川さん「以前から『女性が何人か集まると、だいたい一人は耐え子がいるな』と思っていました。耐え子は、いつも周りに気を使い、『私のことは気にしないで、平気平気』と言っています。奥ゆかしい性格は素敵だし、何だか平和で、なぜか笑えました。そこで、思いっきりギャグ漫画に振り切りました」
Q.耐え子はよく差し入れをするのでしょうか。
そろそろ谷川さん「耐え子にとって、仲の良い友達に差し入れをすることは日常的だと思います。ただ、そこまで仲の良くない友達だと『急に差し入れなんかしたら気を使わせちゃうかな』と2時間くらい悩むかもしれません」
Q.メモの赤入れは朝美ちゃんの「気遣い」ですか。
そろそろ谷川さん「朝美ちゃんは変わり者なだけで、『悪気』はないです。『気遣い』もないです。単純に『字が間違ってるから教えてあげよう』という使命感だと思います」
Q.漫画に続きがあるとすれば、耐え子は朝美ちゃんに何か伝えたでしょうか。
そろそろ谷川さん「耐え子は、すぐに朝美ちゃんのところに行き、『漢字間違えてたね、ありがとう、勉強になった』と笑顔でお礼を言ったと思います。それこそ耐え子です」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
そろそろ谷川さん「一番多いのは『耐え子、頑張れ』という応援メッセージと『耐え子の気持ちが分かる!』という共感の意見です。読者の皆さまもきっと何かしらに耐えながら生活しているんだろうな」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
そろそろ谷川さん「『耐え子の日常』は今後、SNSから他の世界に飛び出していきたいと考えています。すでに書籍化はしていますが、テレビアニメ化や実写化なども目指して、頑張っていきたいです」
(オトナンサー編集部)
お礼が先だろうに?