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交際中のバツイチ男性が「海外赴任」に…同行準備を進める37歳女性に届いた“とんでもないLINE”

女性の警戒心を解く手法にのせられて

「マッチングアプリを使うのは初めてだったので、しっかりとお相手の人間性を見ていこうと思っていました。トラブルが起こったとしても、それは自己責任ですから」

 こう話すのは、まさえさん(35歳、仮名)です。

 マッチングアプリは、お互いに「いいね」をし合うとチャットがつながり、そこから文章でのやりとりが始まります。そのアプリで、こうじさん(40歳、仮名)とつながりました。

「僕は、年齢的にも1年以内に結婚したいと思っています。ただ普通に生活していると、なかなか結婚を真剣に考えている人に出会えない。それでアプリに登録してみたんです」

 まさえさんも、「まさに同じ気持ちで、アプリに登録をした」ことを告げました。

 そして、メッセージのやりとりをしていくうちに、「この男性は、結婚を真剣に考えて婚活をしている」と思うようになりました。なぜそう感じたかというと、こうじさんが、これまでの婚活歴を、包み隠さずに話してくれたからでした。

「まさえさんはどれくらい彼氏がいないんですか? 僕は1年半くらい彼女がいないんです。1日も早く、結婚を真剣に考えている女性にお会いしたいんです」

“結婚を真剣に考えている人に、1日でも早く出会いたい”というのも、まさに同じ気持ちでした。

「まさえさんは、マッチングアプリで他の男性と会われたことあります?」

「アプリは、まだ始めたばかりです」

「僕は、前に1人だけお会いした女性がいたんですけど、その人が実は既婚者だったんです。3回お会いしたんですが、3回目のときに『実は別居中で、今、離婚に向けての裁判をしている』と言うんですね。でも、それって本当かどうか分からないし、戸籍上は既婚者なのにアプリに登録しているなんて、不誠実だと思ったんです」

 こんなふうに自分のことを赤裸々に話すこうじさんに、まさえさんは結婚への本気度を感じたのでした。過去の恋愛話というのは、普通なら信頼関係が深まらないと話さない内容。そこを先に開示することで、「この人は信頼できる。安心できる」と錯覚させる恋愛テクニックがあります。こうじさんはそれを知っていたのかもしれません。

 そして、リアルにお会いして、食事をしました。こうじさんが予約をしておいてくれたのは、カウンターの日本食のお店でした。

 ただ、食事をしながらお酒を飲むほどに、こうじさんの様子が変わっていきました。体を寄せてきたり、さりげなくボディータッチをしたりするようになったのです。

 まさえさんに警戒心が生まれました。2時間ほど食事をして、「私、明日仕事が早いので、そろそろ出ませんか?」と切り出しました。

 お会計は、きれいに割り勘でした。一刻も早く別れたいと、駅の方向にまさえさんが歩こうとすると、いきなり腕をつかまれました。そして、こうじさんは言いました。

「ねぇ、泊まっていかない?」

 今度は手を握ってきて、やや強引に駅とは反対方向のホテル街に向かおうとしたのです。まさえさんは怖くなって、つかまれた手を振りほどきました。

「私、帰ります」

 そして、駅に向かって全速力で走り出しました。駅に着き、帰りの電車に乗るやいなや、すぐにこうじさんのLINEをブロックしました。

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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