“猫”の寿命 品種&血統によって違う? 飼い方で変わるの? “疑問”を動物看護師に聞く
猫の寿命は飼い方によって異なるのでしょうか。猫の品種や種類によって、寿命が左右される可能性はあるのでしょうか。動物看護師に聞きました。
猫を飼っている人は、猫にできるだけ長生きをしてほしいと願うものだと思います。猫の寿命は品種や血統によって、異なるのでしょうか。飼い方によって変わるものなのでしょうか。猫の平均寿命などについて、動物看護師のfujimaru(ふじまる)さんに聞きました。
Q.人間と同じように、猫も平均寿命が伸びてきているのでしょうか。
fujimaruさん「はい、人間や他のペットと同じように、猫の平均寿命も伸びています。ペット保険のアニコムという企業が発表したデータによると、猫の場合は13.9歳(2008年度)から14.7歳(2021年度)と、0.8歳分伸びているようです。
フードやワクチン、薬などの品質や医療技術の向上のほか、動物病院への通院や定期的な検診を積極的に行う飼い主の意識変化など、さまざまな要因があると思います」
Q.飼い方によっても寿命の違いに差は生じるのでしょうか。
fujimaruさん「そうですね、特に室内飼育が主流になったことは非常に大きいと思います。野良猫などの接触によるケンカや感染症、そして交通事故などのリスクが大きく減少するため、中には20歳を超える年齢まで生きた例もあります」
Q.猫の品種や血統によって、寿命が左右されることはありますか。
fujimaruさん「犬などの他のペットにおいてもあることですが、猫も純血種の場合は、種類によって遺伝的にかかりやすい病気があります。一方、雑種の猫は遺伝的な要因による病気のリスクが低くなる傾向にあるため、結果として長寿の個体が多いといわれていますね。ミックスの個体も、組み合わせによって遺伝的な要因は左右される場合もあります」
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食べ物や医療技術の進歩や、飼育情報を簡単に入手できるようになった現代では、人間と同様、飼育猫の平均寿命も伸びていることが分かります。
ただ、長く生きるようになったということは、シニア層を長く生きる個体も多いということです。健康で長生きができるように、定期健診や生活環境の工夫など、飼い主として責任をもって一緒に暮らせると良いですね。
(オトナンサー編集部)
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