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災害時に役立つ「携帯発電機」 誤った使い方で“一酸化炭素中毒” NITEらが注意呼び掛け

台風などの自然災害による停電に備えて、「携帯発電機」を購入する人が増えているようです。そんな中、携帯発電機の使用時に一酸化炭素(CO)中毒となる事故が毎年発生しているとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)、経済産業省、消費者庁が注意を呼び掛けています。

誤った携帯発電機の使い方で一酸化炭素中毒が発生することも
誤った携帯発電機の使い方で一酸化炭素中毒が発生することも

 台風などの自然災害による停電に備えて、「携帯発電機」を購入する人が増えているようです。そんな中、携帯発電機の使用時に一酸化炭素(CO)中毒による事故が毎年発生しているほか、災害時は家電製品などによる通電火災が発生しやすいとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)、経済産業省、消費者庁が合同で注意を呼び掛けています。

携帯発電機の排ガスに「一酸化炭素」が含まれている

 NITEなどによると、携帯発電機の排ガスには毒性の強い一酸化炭素が含まれており、台風や地震の発生後などに、屋内や風通しの悪い場所で携帯発電機を使用したことによる死亡事故が報告されています。

 そこで、NITEは、一酸化炭素中毒を防ぐため、屋内では携帯発電機を絶対に使用しないよう、注意を呼び掛けています。また、自動車内やテント内で使用した場合も屋内と同等以上の危険性があると指摘しており、排ガスが逆流しないよう、出入り口や窓から離れた場所で、なおかつ風通しの良い場所で使用するよう、アドバイスをしています。

 このほか、停電復旧後は通電により、電熱器具が周囲の可燃物に接触していたことによる発火のほか、家電製品の水没や部品の破損によりショートして発火するなどの事故も発生しているということです。停電後の通電火災を防ぐために、災害時に停電が発生した際は次の取り組みが重要だと説明しています。

■停電後の通電火災を防ぐ取り組み
・自宅から避難する際に時間的な猶予がある場合は、停電復旧時に異常のある製品に通電されることによる事故を防止するため、分電盤のブレーカーを切る。
⇒普段から分電盤の位置や操作方法を確認しておく。

・ヒーターを内蔵した電気こんろや電気ストーブなどの電熱器具は、停電復旧時における意図しない作動による火災を防ぐため、停電時には電源プラグをコンセントから抜く。

・停電復旧後、浸水や落雷などによる損傷を免れた製品を使う際は、「電源プラグやコードに損傷はないか」「製品に焦げた痕はないか」など、機器などに異常がないかを確認した上で、分電盤のブレーカーを入れるとともに、機器の電源プラグを1台ずつコンセントに差し、様子を確認しながら使用する。

・異音や異臭がする場合は、必ず機器の使用を中止し、メーカーや販売店に相談する。

 秋は台風による災害が増える傾向にあるため、今のうちから停電時の対応などを確認しておくとよいかもしれません。

(オトナンサー編集部)

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