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最新テクノロジーで武装したデジタル・ディスラプターの“創造的破壊”に備えよ

徹底したデジタル化によって既存市場や企業を破壊する、ウーバーやエアビーアンドビーなどの「デジタルディスラプター」。自分たちは関係ない、と考えている既存企業にも、何らかの備えが求められるようです。

もはや、デジタル・ディスラプターからは逃れられない?
もはや、デジタル・ディスラプターからは逃れられない?

 ウーバー、エアビーアンドビーなど最新テクノロジーで既存市場を切り開く企業が次々に登場し、ビジネスの話題をさらっています。自分とは縁がないと思っているあなたも、油断は禁物かもしれません。今回は、マーケティングの最前線で起きている大変動を解説します。

既存企業を脅かす「デジタル・ディスラプター」

「デジタル・ディスラプター」という、得体の知れない響きの言葉を耳にしたことはありますか。主に2000年代以降に誕生し、デジタル化とネットワークを武器にした新サービスで急成長した新興企業の呼び名として、近年よく使われています。

 よく、例に挙げられるのは、スマホを使ったタクシー配車を展開するウーバー、民泊をマッチングするエアビーアンドビーなど。実は、アマゾンやアップル、グーグル、フェイスブックなどもデジタル・ディスラプターです。

 これらの企業の特徴は、徹底したデジタル化によって、物理的なものに縛られていないこと。急激に成長し、低価格化や利便性向上など、複数のビジネスモデルを組み合わせて既存市場を揺り動かし、既存企業の基盤を揺るがすような「市場の破壊者」です。「創造的破壊者」とも呼ばれますが、既存企業にとってはたまったものではありません。

 これらのディスラプター企業は一体、何を“破壊”しているのでしょうか。既存企業の強みは、その市場において、利益を上げるバリューチェーンやサプライチェーンを確立していることです。ディスラプター企業は、デジタルとネットワークの力で全く新しく強力な「バリュー」を生み出し、チェーンを破壊しにかかっているのです。

 レコード会社と音楽のネット配信を行うディスラプターを例に説明しましょう。

 従来の大手レコード会社は、契約アーティストが制作した音源をもとにレコードやCDを製造し、パッケージ化して流通に乗せ、レコード店の店頭まで運ぶチェーンを築き、収益を上げていました。これに対して、ディスラプター企業は、音楽のデジタル配信によって、この製造以降の全プロセスに大打撃を与えました。さらには、アーティスト自身が自分の音楽を世に広めるために、必ずしもレコード会社と契約する必要性もなくなりました。ネットで配信してしまえばよいのですから。

 このように、ディスラプターにかかると、既存企業が利益の源泉として、長年をかけて築いてきたビジネスモデル自体が機能しなくなってしまうのです。

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