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最新テクノロジーで武装したデジタル・ディスラプターの“創造的破壊”に備えよ

「どうして私が?」は危険信号

 前述の書籍には、既存企業のエグゼクティブに対して行った調査結果も掲載されています。それによると、「今後5年以内に、市場シェアトップ10の既存企業の平均4社がデジタル・ディスラプターにその地位を奪われる」と考えるエグゼクティブも多い一方で、今なお45%のエグゼクティブが、この脅威を「取締役会で議論するには値しない」と回答しているそうです。

 驚くべきことに、そこには、既に十分揺さぶられているはずの通信・旅行・ホテル業界まで含まれているにもかかわらず、「どうして私が心配しなくちゃいけないの」状態だというのです。「うちの会社は、実際にデジタル関係はないから、まだ大丈夫!」と思っているあなた。安心は禁物です。

 業務プロセスやサプライチェーンの中に、デジタルやネットワークに関わる部分が一つでもあれば、デジタル化の影響から逃れることは不可能です。ビジネスパーソンとして防御を固め、ディスラプターの襲来を座して待つのではなく、「コストバリュー」「エクスペリエンスバリュー」「プラットフォームバリュー」を積極的に取り込み、対抗していく必要がありそうです。

(アスクル「みんなの仕事場」編集部)

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