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オフィスロボット「RPA」は日本の働き方を変えるのか

RPAが仕事を代行、人間は何をすれば?

 人間がしていた仕事が機械に奪われるという不安は、人工知能(AI)に対して言われる脅威論と似ているものがあります。実際、RPA導入企業でも「若手社員が下積みする経験が奪われる」「若手が育たなくなる」といった声が当初は聞かれるようです。

 もっとも、あくまでも人間がプログラミングしたことのみを実行するRPAは、今話題の、AIのディープラーニングとは根本的に異なるものです。また、AIをビジネスに導入するには巨額の開発資金と膨大な開発期間が必要ですが、RPAは数百万円の予算で、数週間のうちに導入することが可能です。

 企業の業務改革を進めるアビーム・コンサルティングでは、これまで、大和ハウス工業、農林中央金庫、帝人フロンティア、テレビ朝日など、さまざまな業種・業態の企業にRPAを導入し、業務の自動化を推進しています。「RPAの威力 ロボットと共に生きる働き方改革」(日経BP社)の著者・安部慶喜さん(戦略ビジネスユニット 企業改革セグメント長)によると、「ロボットを使いこなすことによって、人間は単純作業から解放され、イノベーションや価値創造に時間を費やすことができるようになる」とのこと。

 オフィスロボットの特徴は、実行する定型業務を現場の人間が自由にプログラミングできることです。安部氏によれば、欧米でのロボット導入は、コールセンターなど限定的であるのに対し、日本ではあらゆる局面で業務のロボット化が進められており、その応用力においては、むしろ欧米よりも進んでいるそうです。生産性が低いと言われる分、日本のビジネス現場は伸びしろが大きいということかもしれません。

 つまり、社内の業務プロセスに精通し、それをどのようにロボットに任せていくかということに取り組むスペシャリストが、今後脚光を浴びることになるかもしれないのです。安部氏はこうした新しい人材を「プロセスイノベーター」と呼んでいます。いわば、現場から会社を変えていくデジタル化のリーダーと言えます。

 あなたも、RPAの導入に備えて自分の業務を見直し、プロセスイノベーターを目指してみてはいかがでしょうか。

(アスクル「みんなの仕事場」編集部)

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