貫地谷しほり、“日本版ワトソン”は「自分の集大成」
Huluで配信中の連続ドラマ「ミス・シャーロック」で“日本版ワトソン”橘和都を演じる貫地谷しほりさんにインタビュー。シャーロックを演じる竹内結子さんの印象や役作り、同作の魅力などを聞きました。

Huluで4月27日から配信中の連続ドラマ「ミス・シャーロック」で、竹内結子さん演じるシャーロックと共に事件に挑む“日本版ワトソン”こと、橘和都を演じる貫地谷しほりさん。同作は、医療ボランティア先のシリアから帰国した元外科医師・橘和都が事件に巻き込まれ、捜査中にシャーロックと名乗る女性と出会います。彼女は、難事件を天才的な洞察力で解決してきた捜査コンサルタントで、二人は協力しながら事件に挑んでいく…というストーリーです。
オトナンサー編集部ではこのほど、貫地谷さんにインタビューを実施。和都の役作りや同作の魅力、今回挑戦したことなどを聞きました。
人を信じるところが似ている
Q.シャーロック・ホームズはお好きですか。
貫地谷さん(以下敬称略)「祖母が映画好きで、小さい頃、よくビデオ屋さんで借りて見せてくれました。ただ、ウィキペディアなどを調べましたが、どれを見ていたのかわからないです。ベネディクトさんのは何話か録画して見ました」
Q.シャーロックが女性であることについてどう思われましたか。
貫地谷「全部女性でやるというのが面白いです。単純に女性が強くなっていて、いいなと思いました」
Q.竹内さんとの共演はいかがでしたか。
貫地谷「1話から黙々とシャーロックに取り組まれ、どんどん自分のシャーロックをつかんでいって、本当に大変だと思うんですよ。セリフ量も多いし。竹内さん自身も戦いだとおっしゃっていて、それを近くで見ていて素敵だなと思いました」
Q.実際にシャーロックのような人がいたら友達になれますか。
貫地谷「なれません(笑)けんかになりますね。何か頼まれても『自分で買ってきて』と言ってしまいます」
Q.和都の役作りはどのようなことをされましたか。
貫地谷「私の役というのは特殊な人ではないので、気持ちにうそがないようにと心がけてきました。長年お芝居をやっていると、こう来たらこう返すみたいな方程式ができてくるのですが、なるべくそこに乗らないように、自分がどう感じたかを優先できるようにしてきました」
Q.和都との共通点はありますか。
貫地谷「心を優先してしまうというか、ダメとわかっていても、自分の気持ちを信じてしまうところとか。情に流されやすいというか、基本的に人を信じたいところは似ていると思います。最後の方は複雑で、自分でもよくわからなくなっていましたが、自分の気持ちが感じるまま演じていました」
Q.シャーロックに褒められて喜んでいるシーンが印象的です。
貫地谷「褒められたけど、すぐ落とされます(笑)それこそ、自分の気持ちにうそがないようにしていたので、うれしいところはうれしいし、悲しいところは悲しかったです。生っぽい自分が出たんじゃないのかなと思っています」
Q.初めて和都が名前を呼ばれるシーンはどのように演じていましたか。
貫地谷「私としては物語の流れがわかっているので、すぐにでも泣いてしまいそうですが、堪えなければいけませんでした。コップの水がこぼれ落ちるギリギリのところを保ちながら、泣くタイミングを調整しました。感情を放出するよりも感情を抑えるというのは難しかったです」
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