本郷奏多、役との共通点は「機械好きの現代っ子」 映画「いぬやしき」で佐藤健の友人に
“機械”の体になってしまった犬屋敷壱郎(木梨憲武さん)と獅子神皓(佐藤健さん)のバトルを描く公開中の映画「いぬやしき」。獅子神の友人・安堂直行役を務める本郷奏多さんにインタビューを行いました。
奥浩哉さんの同名原作を、木梨憲武さん主演で映画化した「いぬやしき」が4月20日から公開されています。同作は、突如爆発に巻き込まれ“機械”の体になってしまった犬屋敷壱郎(木梨さん)と、獅子神皓(佐藤健さん)のバトルを描いたSF映画。オトナンサー編集部では、獅子神の友人・安堂直行役を務める注目の若手俳優・本郷奏多さんにインタビューを実施。木梨さんとの共演や役作りなどについて聞きました。
SFなのにシンプルな家族愛や友情描く
Q.「いぬやしき」の話がきた時の感想は。
本郷さん(以下敬称略)「原作も読んでいて、奥先生の作品はどれも好きですし、佐藤信介さんが監督をやると聞いたので、絶対面白いものになるなと思いました。話を頂けてうれしかったです」
Q.佐藤監督とは2回目ですね。安心感はありましたか。
本郷「佐藤監督は大好きな監督の一人なので、また一緒にお仕事ができてうれしかったです。原作漫画を2時間の枠に収めるとしたら何を選ぶべきか、ベストな選択を導き出し、原作ファンもすごく喜ぶ作品を生み出されている監督だと思います」
Q.原作のどのようなところが魅力だと思いますか。
本郷「ものすごく突飛な設定が魅力だと思います。『GANTZ』も『いぬやしき』も現代を舞台としつつも、現実の延長で壮大なことが行われている世界観と言いますか。一方で、ものすごいSFを描いているかと思いきや、描きたいものはもっとシンプルな家族愛や友情なんだと思います。すごく派手なことをやっているようで、伝えたいのは普遍的なこと、ということも魅力の一つです」
Q.本郷さん演じる安堂と似ているところはありますか。
本郷「現代っ子なところだと思います。獅子神が急に機械の体になっても、一瞬驚くけどすぐに順応して『その機械どうなっているの?』と興味が向くところなどが、現代っ子で似ているなと思いました。僕も機械好きですし」
Q.獅子神と安堂の決別のシーンで、獅子神がまばたきをほとんどしないのに対して、安堂は目が泳ぎ、まばたきが増えるなど対照的な姿を見せていたのが印象的でしたが、どのような感情を込められましたか。
本郷「すごくいろいろありますが、もちろん怖いし友達だから心配だし、今までの関係に戻れるなら戻りたいし。でも自分に止める力がないことも分かります。勇気を出さないと『友達続けるのは無理』とも言えません。本当にいろいろな感情を込めました」
Q.獅子神と決別するものの、最後まで友情は残っているんだなと思いながら見ていました。本郷さんは演じていてどう思われましたか。
本郷「『友達を続けるのは無理』と言って別れましたが、次に会った時は自分から『だって友達だろ』と声をかけていますし、僕も友情は残っていたんだと思います」
Q.佐藤さんとの共演はいかがでしたか。
本郷「健さんとは初めて共演したのですが、かっこよかったです。身体能力は高いですし、初めての悪役らしいのですが、それが意外と思ったくらい、クールな魅力があり、役にハマっていました」
Q.木梨さんとの共演についてはいかがでしょうか。
本郷「木梨さんはお芝居よりバラエティー番組のイメージが強かったのですが、現場ではすごく集中して役に向き合っていらっしゃいましたし、バラエティーで見ていた通りの明るさで、周りのスタッフやキャストを気遣い、現場の雰囲気を作ってくださいました。まさに『座長』という感じでした」
Q.芸歴の長い方なので緊張したりしませんでしたか。
本郷「小さい頃からテレビで見てきた方なので、どういう方かなと思っていましたが、イメージ通りの優しい方ですごく楽しかったです。いろいろお話もしてくださいました」
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