洗面台で水没! トイレで落とした! 水にぬれたスマホ、どう扱う? メーカーに聞く
水でぬらしてしまったスマホは、どのように扱うべきなのでしょうか。メーカーに聞きました。
洗面台や台所、トイレなどでスマホを落としてしまうことがあります。最近は防水機能付きのスマホが増えており、水にぬれても問題なく動くこともあるようですが、精密機械なので取り扱いに注意する必要があります。水でぬらしてしまったスマホは、どのように扱うべきなのでしょうか。「AQUOS(アクオス)」ブランドのスマホで有名な、シャープ(堺市)の担当者に聞きました。
水抜き前に電源を切ると安全
Q.洗面台や台所、トイレなど、水回りでスマホを落としてしまう人もいるようです。水でぬらしてしまったスマホは、どのように扱ったらよいのでしょうか。対処法について、教えてください。
担当者「スマホを水にぬらした場合、拭き取れなかった水が後で本体から漏れてくる場合があるので、防水機能の有無にかかわらず、次の手順で水抜きをしてください。
(1)乾いた清潔な布などでスマホ表面の水分をよく拭き取る
(2)スマホをしっかりと持ち、20回程度、水滴が飛ばなくなるまで振る
(3)送話口(マイク)や受話口、スピーカー、キー、接続端子(USB Type-Cなど)、イヤホンマイク端子などのすき間にたまった水は、乾いた清潔な布などを軽く押し当てて拭き取る。また、これらの箇所の穴に水がたまっていることがあるので、その場合は開口部に布などを当て、軽くたたいて水を出すこと
(4)スマホから出てきた水分を乾いた清潔な布などで十分に拭き取り、約3時間自然乾燥させる
なお、水を拭き取った後に本体内部に水滴が残っている場合、水が染み出ることがあります。水が抜けないと音が聞こえにくいことがあるので、その場合は再度布などを当て、軽くたたいて水を出してください」
Q.水抜きの作業時は、事前にスマホの電源を切った方がよいのでしょうか。
担当者「水抜き作業中にタッチパネルやキーなどが誤動作しないよう、電源を切ることを推奨します。また、水没時の状況によりますが、落下の衝撃でスマホの防水機能が損傷し、内部浸水する可能性を考えた場合、事前に電源を切っておくと、一部回路への電源供給が遮断されるため、より安全です」
Q.水抜き作業をした後、通話やデータ通信などがそれまで通りにできる場合でも、スマホの購入ショップなどに一度相談した方がよいのでしょうか。
担当者「スマホ内部に水が浸入したと思われる場合、もしくは水が浸入したかどうか自分で判断できない場合は、ショップなどへの相談をお勧めします。当該のスマホの防水性能を超える水没条件の場合やお客さまの使用状況によっては、内部への水浸入のリスクがあるためです」
Q.スマホを水でぬらしてしまったときにやってはいけない行為について、教えてください。
担当者「スマホに水滴や異物が付着している状態で、プラグを接続端子に絶対に差し込まないでください。防水機能、防じん機能付きのスマホでも、ぬれたり汚れたりしている状態でプラグを差し込んで充電などをした場合、スマホやプラグに付着した水分、異物などによりショートし、異常発熱や故障、火災、やけどの原因となります。また、ドライヤーなどの温風を当てることも控えてください」
Q.水でぬらしてしまい、水抜きをしても動作に不具合があるスマホは、修理できるのでしょうか。それとも、買い替えが必要なケースが多いのでしょうか。
担当者「修理は可能ですが、状態により買い替えが必要な場合もあります」
(オトナンサー編集部)
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