「マイファミリー」でも存在感抜群! 多部未華子のリアリティーあふれる演技
違和感が残る未知留の言動
この物語のキーポイントは連鎖する誘拐事件。劇中で、どうしても引っかかってしまう未知留の不思議行動(発言)についても触れます。
温人と未知留の一人娘の誘拐が発覚したとき、犯人と思しき人物から二人に連絡があり、「5億円を用意しろ」と要求されました。警察に連絡したら娘を殺す、とも。
すぐさま通報しようとする温人に対し、未知留は拒否。警察に連絡したら娘を殺す、と言われているため、避けるのは当然です。
しかし、温人から「私とあなただけで犯人との交渉ができるのか?」と諭され、渋々通報。秘密裏に自宅へやってきた警察から「捜索のため、娘さんの靴を」と所望されました。このときの未知留の反応が、少し不自然に感じる描写となっていました。
温人が娘の使っていたブーツを取り出すも、未知留はそれを遮るように「こっちのほうがよく使っていました」とスニーカーを取り出しました。家族を顧みなかった温人は、娘が気に入っていた靴のことをよく知りません。それを、第三者に当てつけるかのように示しました。
その後、警察から次々と質問される温人。娘の身体情報やSNSを利用していたかどうか、当日の服装についてなども聞かれました。しかし、何一つまともに答えられません。未知留に目線を促し、助けてもらう描写もありました。
家族との交流が減っていた温人にとって、それらの質問に答えるのは困難だと、未知留もわかっていたはず。意地の悪い見方をすれば、父親である温人が質問に答えられるかどうかを図っていたとも見受けられます。
未知留の温人に対する“非難の目”は止まりません。しかし、娘の誘拐は、未知留が更新していたSNSが原因である可能性が浮上。顔こそ公開していなかったものの、景色や料理の写真から居住地域を特定された恐れがありました。
家族をないがしろにしていた非は温人にあるかもしれませんが、誘拐の原因を作ったのは未知留なのかもしれません。それとなく指摘した温人に対して、逆ギレのような態度を返す未知留。この夫婦の冷え切った関係は、1話の時点で嫌というほどわかる構成になっていました。
誘拐事件が無事に解決と思いきや…
娘が誘拐されても、すぐには手に手を取り合う状況にはなれなかった温人と未知留。娘の命が最優先とわかっていながらも、なかなか夫婦二人三脚とは割り切れなかったのでしょう。
しかし、紆余曲折ありつつも、彼らは警察の手を借りずに身代金交渉に成功。無事に娘を取り戻すことができました。
ほっと胸をなでおろしたのもつかの間、温人の友人・三輪碧(賀来賢人さん)の娘が誘拐されてしまう展開に。温人たちの誘拐事件を企てた主犯格を野放しにしてしまったことが、後々になって響いたのです。
その後も誘拐事件は止まらず。娘たちを思いやるがあまり、警察の助けを借りずに犯人と交渉してきた代償が、リスク0の営利誘拐を続ける仕組みとなってしまったのでしょうか。
5月29日放送の第8話では、誘拐事件の新たな真実が描かれます。未知留は無関係なのか……。今後の未知留の言動にも注目したいところです。
(ライター 北村有)
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