柴咲コウの“小悪魔”演技が魅力! 「インビジブル」で生み出すコントラスト
俳優の柴咲コウさんが出演する金曜ドラマ「インビジブル」が放送中です。見る者を中毒にさせる、犯罪コーディネーター・キリコを演じている柴咲さんの魅力に迫ります。
俳優の高橋一生さんが主演を務めるTBS系の金曜ドラマ「インビジブル」(毎週金曜 後10:00)で、犯罪コーディネーターのキリコを演じている俳優の柴咲コウさん。ドラマは、高橋さん演じる警察官・志村貴文と、キリコがタッグを組む異色の心理サスペンスです。
「正義」代表の刑事と、「悪」代表の犯罪コーディネーターという相容れるはずのない2人が、過去のとある事件の真犯人を炙り出すべく協力し合う物語は“異色”の一言です。
本名、国籍、年齢不明という都市伝説級の犯罪コーディネーター“インビジブル”と名乗るキリコを演じる、柴咲さんの“小悪魔演技”の魅力に迫ります。
“キリコ”から目が離せない理由は…
手首にインビジブルの証拠であるタトゥーを入れ、ミステリアスな雰囲気のキリコが初登場したのは、第1話での爆破事件が起こった渋谷スクランブル交差点を屋上から見下ろすシーンでした。
爆発を見届け、「始まった……」と呟き、姿を消すキリコ。彼女がこれから何をしでかすのか、物語にどのように絡むのか、期待と想像が膨らむ展開となりました。キリコ役の柴咲さんが持つ、冷淡さを感じさせる美しい目元、凛としつつも底知れなさを感じる笑顔が際立つシーンでもありました。
この冒頭シーンで、ハートを鷲掴みにされた視聴者も多かったのではないでしょうか。なぜ、こんなにもキリコから目が離せなくなってしまったのかは、この爆発事件がキーになっているのでしょう。
脈絡もなく、突如起きた爆発。多くのけが人が出た現場で、スクランブル交差点の大型ビジョンに、顔に包帯を巻いた何者かが、機械音声を使って、志村の身柄を要求しました。
この時点では、キリコと謎の人物の関係性が見えませんでした。しかし、「私にとあるものをくれたら、次の爆発を止める方法を教えてあげる」「私が欲しいのは志村貴文」と要求したすぐあとに、不敵な笑みを浮かべるキリコの描写があり、まったくの無関係ではないと示唆されていました。
その後、キリコが凶悪犯の組織「クリミナルズ」のメンバーの詳細を知っていたり、真の目的が明かされないという展開で、ミステリアスな魅力とある種の危うさがキリコへの“中毒性”を生み出してきました。そんなキリコを見事に体現しているのが、柴咲さんのたぐいまれなる表現力なのではないでしょうか。
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