平手友梨奈、「六本木クラス」麻宮葵は“史上最高”のハマり役? “神がかっている”魅力
放送中の連続ドラマ「六本木クラス」で麻宮葵を好演している女優の平手友梨奈さん。さまざまな作品で強烈な印象を与えるキャラクターを演じてきた平手さんの魅力を紹介します!
放送中の連続ドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系、毎週木曜 午後9時)で麻宮葵を好演している女優の平手友梨奈さん。平手さんといえば、2018年、アイドルグループ「欅坂46」(現・櫻坂46)在籍時に映画初出演、初主演を飾った「響-HIBIKI-」(2018年)で「第42回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。その後、映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」、連続ドラマ「ドラゴン桜」第2シリーズなどにも出演し、強い印象を残すキャラクターを演じてきました。
存在感、表現力、どれをとっても年々磨きがかかっている彼女の一番の強みは、やはりその“目力”でしょう。平手さんの目には、一度見たら忘れられない魅力があり、今回の葵の演技でも、その目や表情の変化が“神がかっている”と話題になっています。
才色兼備&悪魔みたいな性格の難役に挑戦中 心境に合わせて表現変化
「六本木クラス」は、大ヒット韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本版として制作。主演の竹内涼真さん扮(ふん)する主人公・宮部新が、父を殺害し、隠蔽(いんぺい)した長屋親子に復讐(ふくしゅう)するというストーリーで、葵は、新がオーナーを務める居酒屋「二代目みやべ」のマネジャーという役どころです。
彼女は生まれた頃から容姿端麗、頭脳明晰(めいせき)、運動神経抜群、芸術や音楽の才能にも恵まれ、おまけにフォロワー76万人のインフルエンサー。しかし、性格には“一癖あり”。病院で「ソシオパス(=精神障害が反社会的な行動に表われる疾患の一つ)である」と診断を受けており、自身の欲や目的達成のためには、手段を選ばない一面を見せています。
鈴鹿央士さん演じる長屋龍二の作中の言葉を借りると「“天使がいるとしたらこんな顔”だけれど“悪魔みたいな性格”」をしています。
そんな葵ですが、新との出会いで変化が生じました。「社長の邪魔をするやつは一人残らずつぶす」と、性格は相変わらずな面もありますが、おそらく人生で初めて“心から尊敬できる大人”と出会い、人への愛を知りました。
まさに“ツン”から“デレ”へと表情や行動が移り変わっていく様は、平手さんの表現力や、ただそこにいるだけで人目を引く存在感があるからこそ実現できたといえるでしょう。
「梨泰院クラス」で同ポジションのチョ・イソを演じたキム・ダミさんも、敵に向ける容赦のない態度や、パク(パク・ソジュンさん)に対する表情の変化には目を見張るものがありました。表現力、存在感、思わず目で追ってしまうかわいらしさを鑑みて、日本版キャストの平手さん起用は自然な流れだったのかもしれません。
魅力さく裂! 平手友梨奈から目が離せない!
「欅坂46」時代の平手さんは不動のセンターとして活躍していました。歌、ダンスの表現もさることながら、すぐに芽を出したのが演技力です。
映画初出演にして初主演、自身が主題歌も務めた映画「響-HIBIKI-」では、15歳の天才小説家・鮎喰響に扮しました。まさに、彗星(すいせい)のごとく現れた若きスターである役柄は、平手さん本人ともリンクする部分があり、大きな話題を呼びました。
続く「さんかく窓の外側は夜」(2021年)では、呪いを使える少女・非浦英莉可を好演しました。そして「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」の車椅子の佐羽ヒナコ役では迫真の演技も見せました。どれもインパクトのある役で、平手さんの魅力の一つである目の演技を生かしたキャラクターだったと言えます。
「ドラゴン桜」第2シリーズでは、有能なバドミントン選手として将来を熱望された生徒・岩崎楓を熱演しました。突然のけがや両親からの圧力に向き合いながら、少しずつ勉強する楽しさを知っていく役柄でした。
難しい演技を求められるキャラクターを見事に演じてきたからこそ、楓を体現したその演技力は、お茶の間のドラマファンをうならせるほどでした。
衝撃の映画デビューから多様な作品へ出演しながら、確実に磨かれた表現力があるからこそ、才色兼備でありながら“悪魔みたいな性格”を併せ持つ葵という難しい役を、目や表情、セリフの緩急だけでなく体も使った演技で見事に表現しています。その演技に、目を奪われてしまう視聴者も多いのではないでしょうか。
平手さんの俳優人生において“史上最高”と言わしめるほどの魅力がさく裂している葵が、今後、新の復讐劇にどのような形で関わっていくのか……。「六本木クラス」第9話は9月1日午後9時から拡大スペシャルで放送されます。
(ライター 北村有)
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