園庭のない保育園で過ごした息子が得たもの、そして母は…「環境ならではの経験ですね」
保育園を探していたときのエピソードを描いた漫画が話題に。園庭のある保育園がいいと考えていた母。ですが、結局息子は園庭のない保育園に通うことになり…。

保育園を探していたときのエピソードを描いた漫画が、SNS上で300を超える「いいね」を集め話題となっています。息子を保育園に入れる際、園庭のある保育園がいいと考えていた母。ですが、結局息子は園庭のない保育園に通うことになり…という内容で「環境ならではの経験ですね」「わが家も同じでした」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
働く親を応援したい
この漫画を描いたのは、本業は外科医で、副業としてイラストや漫画を制作しているミュー(ペンネーム)さんです。主にツイッターで漫画などを発表し、サイトでイラストの受注なども行っています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ミューさん「小学生くらいから漫画は好きで描いていました。大学から10年ほどは少し遠ざかっていましたが、仕事が軌道に乗り、気持ちに余裕ができてきたので、また描きたいと思い、始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ミューさん「働く親を応援するような漫画を描きたいからです。同じ境遇の方に『こんないい面もあるんだよ』と、少しでも慰めになればいいなと思って」
Q.希望通りでない、園庭のない保育園に通うことになったときどう思いましたか。
ミューさん「当時は『通園が大変でも、園庭のある保育園だけを候補に入れたら良かったかな』と少し後悔しました。今もいろいろなところで感じていますが、自分の仕事やライフプランを優先して、子どもに窮屈な思いをさせてしまうことに申し訳なさを感じていました」
Q.園庭がないことで得られる経験に気付いたのは、通い始めてどれくらいたってからでしょうか。
ミューさん「子どもが2歳を過ぎて、いろいろと教えてくれるようになってからです」
Q.保育園を選ぶとき、どのようなことをポイントにするといいと思いますか。
ミューさん「振り返ってみると、今の保育園はすごく食育に力を入れていたり、退職する保育士さんが少なかったりと、職員さんの努力と雰囲気の良さが伝わってくる部分がありました。ですが、子どもとの相性もあるので、きっと、入ってみないと分からないことなのかなと思います。
私自身の仕事に鑑みても、精神的・肉体的な余裕が仕事のクオリティーやプラスアルファを生み出すと思うので、保育士さんたちが疲れないでほしいなと願ってやみません…」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ミューさん「同じようなことを思った方はいらっしゃるようでした。一方で、過去の自分を擁護したいだけという意見もあって、なるほどと思いました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ミューさん「最終的には、活動を通して子育て層が医療情報を得られて、気軽に医療にかかれる社会にしていければいいなと思っています。ですが、私自身がまだまだ非力なので、これからも頑張ります」
(オトナンサー編集部)
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