“華の93年組”菅田将暉は大河「鎌倉殿の13人」で何を成し遂げる?
奇跡のドラマ「コントが始まる」
先述した“華の93年組”が一堂に会した奇跡のドラマがあります。それが、昨年放送された「コントが始まる」(日本テレビ系)です。
菅田さん、神木さん、仲野さん演じる若者3人がお笑いトリオ・マクベスを結成。そのファンとして活動を支える女性を有村さんが演じました。才能の集合場所といった様相を呈した同作では、まさに、おのおのの表現力がぶつかり稽古するさまを、毎週見せてくれました。
菅田さんにとっての「コントが始まる」は、限りなく代表作に近い位置に上ることとなったのではないでしょうか。
旧知の友人であり、互いの存在を時にはライバル視し合っていた仲野さんとの共演を喜ぶ様子は、当時の番宣で繰り返し見られました。菅田さんと仲野さんがそろって、子役時代から活躍する神木さんに尊敬の念を抱いていたというエピソードもほほ笑ましいものです。そんな3人にとって、有村さんはミューズとしか言えない存在でした。
“華の93年組”における菅田さんを、先ほど「避雷針」に例えました。世間の評価を一手に引き受ける豪胆さを表しての言葉ですが、このドラマにおける菅田さんの表情を見ていると、また違った印象を伴って響いてくるのです。
菅田さんの呼びかけによって、菅田さんを中心にし、彼らが集まり言葉を交わす様子が容易に想像できます。
役者として日々、切磋琢磨(せっさたくま)し合う彼らを回遊魚のようにつなぎとめ、関係性を蒸留するかのように働きかける役割もまた、菅田さんのようなカリスマに与えられるものなのかもしれません。
(ライター 北村有)
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