“ママ死なないで”急に情緒不安定になる長男、不安と悲しみは塩次男にも感染…「うちも言われます」
息子たちの寝かしつけをしていたときの出来事を描いた漫画が話題に。いつものように3兄弟の寝かしつけをしていた女性。すると、長男が急に…。
息子たちの寝かしつけをしていたときの出来事を描いた漫画「情緒不安定くん」がSNS上で話題となっています。いつものように3兄弟の寝かしつけをしていた女性。すると、長男が急に「ママ…死なんといてえ?」と泣き始め…という内容で「うちも言われます」「私も子どもの頃、同じようなことを言ってました」「けなげでキュンとした」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
ひいおじいちゃんの遺影を見て「死」を意識
この漫画を描いたのは、ワーキングマザーの寺中(ペンネーム)さん(30代)です。3兄弟の子育てをしながら、日常の出来事を漫画にしてインスタグラムで発信しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
寺中さん「小さい頃から紙と鉛筆が遊び道具で、ずっと描いていました。自分の子どもが生まれてから、育児記録代わりにイラスト付きで日々の小ネタを描くようになり、インスタグラムでの投稿を始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
寺中さん「子どもの日常の面白い言葉や出来事などを記録しておかないと、どんどん忘れていってしまうので、『こんなこと言ってたなあ』と記録したものの中の一つを漫画にしようと思いました」
Q.長男くんはなぜ、このような発言をしたのですか。
寺中さん「実家に長男と次男だけで遊びに行ったとき、ひいおじいちゃんの遺影を見て、『この人は誰? 死ぬって何?』ということを話したみたいで…。『ママもいつか死んじゃうの?』と思ったようです。以来、不安になったときは、たまにこんな発言が見られました。特に三男の出産で1週間、私と会えなかったときは不安が強かったようで、こんなことをよく私の母に言っていたそうです」
Q.この後どうなったのでしょうか。
寺中さん「この日は泣きながら、気付いたら膝の上で寝てしまいました。私自身は『めっちゃ取り乱しててかわいすぎる』と内心爆笑していたんですが…お友達とうまくいかなかったときなど、不安を感じることが起きたときにこんな発言をすることが多いので、抱き締めて、スキンシップとひたすら話を聞くようにしています」
Q.兄弟同士で気持ちや機嫌が伝染することはよくあるのですか。
寺中さん「次男がお兄ちゃんの行動をまねることは多いですが、気持ちが伝染したのはこの日が初めてかもしれません。楽天的な次男が少し深く物事を考え始めた時期でした」
Q.普段、お子さんが情緒不安定になったときの、気持ちの切り替えはどうしているのでしょうか。
寺中さん「抱き締めてスキンシップをしながら、何が不安なのか話を聞くことが多いです。ギュッとしていたら勝手に話しだしてくれるので、うんうんと聞いています。私の気持ちと時間に余裕のあるときに限りますが…」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
寺中さん「『うちの子も言ってる!』『私も小さいときに言ってた!』という共感の声が多かったです! また、『兄弟で考え方が違うのが面白い』『不安の感じ方が違って個性がある』という意見もありました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
寺中さん「『大変な育児も笑い飛ばして頑張ろう!』というテーマを目標に描いているので、より面白く、見やすく描いていきたいです。たまに、母としての葛藤や子どもが成長していくさまを短編の連載漫画にして投稿したりもしているので、そういうものも今後は織り交ぜていければなあと思います」
(オトナンサー編集部)
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