息子の発達が心配な母、夫に否定され支援センターへ 保健師の言葉が胸に…「うれしいですよね」
息子の発達支援相談に行ったときの様子を描いた漫画が話題に。2歳の息子の、発達の遅れを気にしていた母親が、市役所の発達支援センターへ行ってみると…。

息子の発達支援相談に行ったときの様子を描いた漫画「こども発達支援相談レポ」がSNS上で話題となっています。2歳の息子の、発達の遅れを気にしていた母親。夫は「大丈夫だ」と言いますが、翌日、市役所の発達支援センターへ行ってみると…という内容で「無事相談に行けてよかった」「話を聞いてもらえるだけでうれしいですよね」「これからもお互い頑張りましょう!」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
モヤモヤを振り切るために行動
この漫画を描いたのは、主婦のえむ(ペンネーム)さんです。インスタグラムでイラストやエッセー漫画を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
えむさん「絵を描くことは子どもの頃から大好きです。インスタグラムは最初は見る専門でした。息子と同じ年頃のお子さんを持つ方々の投稿を見ているといろいろ勉強になり、そのことに触発されて、私も描いてみたいと思い、描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
えむさん「自分への備忘録とともに、同じような境遇の方に少しでも参考になったらとの思いからです」
Q.発達のことは、ずっと気がかりだったのですか。
えむさん「0歳代の頃から、遅いのでは?とずっと疑い、インターネットで検索したり、インスタグラムで同じような方の投稿を見たりしていました。モヤモヤしているままなのは嫌だったので、今回の行動に移しました」
Q.相談することに勇気や思い切りは必要でしたか。
えむさん「最初の予約の電話こそ、かなり勇気が要りましたが、相談する日にはもう吹っ切れていたので、あとは行動のみだと思いました。少しでも息子の発達向上につなげたいという思いです」
Q.相談してよかったことは何でしょうか。
えむさん「気持ちが楽になったことが一番よかったことでしたね。息子にとっても、遊びながら様子や状態を見てもらうことができました。その後も定期的に相談に行っています」
Q.相談をしたことでパパにも変化がありましたか。
えむさん「夫も息子の発達が遅いことはうすうす気付いていると思います。でも、認めたくない気持ちがあるんでしょうね。私が積極的に息子を外に連れ出したり、声かけしたりしている姿を見て、少しずつ変わっていってくれたらいいなと思っています」
Q.悩みながらも相談に踏み切れない人へアドバイスがあればお願いします。
えむさん「悩んでいるなら、まず行動に移すことをおすすめします。今の時代は療育もとても充実していますし、以前のような偏見も減ってきていると思いますので、勇気を出してみてください! きっと活路が見いだせると思います」
Q.今後、息子さんの成長にどのように向き合っていきたいと思っていますか。
えむさん「息子の発達が少しでも向上するように、私ができる範囲のことは何でもやってあげたいと思っています。それで成長が見られたときほどうれしいことはないです」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
えむさん「インスタグラムのお友達は優しい方ばかりなので、皆さんから、温かいコメントをたくさん頂きました。とてもうれしかったです。しかし、私の漫画を読んで皆が皆、同じように思ってくださるとは考えていません。私自身がとても未熟な人間なので、厳しいご意見もたくさんあると覚悟しています。私自身も成長しようと思います」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
えむさん「息子の発達関連のこと、また、息子の成長を主に描いていきたいです。私の幼少期の話は現在滞っているので、落ち着いたら再開したいですね」
(オトナンサー編集部)
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