値切りがデフォ? 台湾人彼氏が日本語を勉強、参考書がツッコミどころ満載で「面白い」
台湾の日本語学習用参考書の面白さを描いた漫画が話題に。参考書で日本語の勉強を始めた台湾人の彼氏ですが、日本人の彼女が参考書を開くと…。

台湾の日本語学習用参考書の面白さを描いた漫画がSNS上で話題となっています。彼女の両親を驚かせようと、参考書で日本語の勉強を始めた台湾人の彼氏。しかし、日本人の彼女が参考書を開くと、思わず突っ込みたくなる内容が満載で…という内容で「面白い」「使うところがないよね」「それは言えない」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
実は参考書には注意書きも…
この漫画を描いたのは、イラストレーターとして活動している台湾在住のチャバブ(ペンネーム)さんです。インスタグラムやブログ「慢慢らいふ」で、台湾での日常生活を漫画にして発信しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
チャバブさん「漫画を描き始めたのは2020年の冬ごろからです。台湾に来てから、ツッコミを入れたくなる出来事が多々あるのですが、共感してくれる日本人の友人が身近にいなくて…そこで漫画にしてみようと考えて、描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
チャバブさん「一緒に住んでいる台湾人の彼が持っていた日本語の参考書で、変な表現を見つけたことがきっかけです。『この表現、使わなくない?』とかなり面白かったのですが、彼には何が面白いのか全く伝わらなかったので、漫画にして他の人と共有しようと思いました」
Q.漫画のような日本語を使う機会は少ないことは伝えましたか。
チャバブさん「実は参考書には注意書きが書かれており、『日本では通常、値引きをお願いする習慣はないよ! それでも、観光地やマーケットのような場所で買い物をする機会があったら、値引き交渉にチャレンジしてみてもいいかも』という内容でした。注意書きも『それでもチャレンジするんかい!』とツッコミを入れたくなる内容だったので、台湾人らしいなあと思いました(笑)」
Q.彼は参考書以外では、どうやって日本語を勉強しているのでしょうか。
チャバブさん「ドラマやYouTubeなどで耳にするフレーズを覚えている感じです。『だめー!』『よろしくお願いします』『そうですねえ』『かわいいでしょー?』など、会話中にしれっと混ぜ込んできます。絶妙なタイミングで入れてくるので笑ってしまいます」
Q.参考書に載っている日本語で、他に印象に残っている言葉はありましたか。
チャバブさん「やたらと、コーヒーの注文に関しての網羅性が高いのが印象的でした。『デカフェでお願いします』『低脂肪乳に変更してください』『ホイップクリーム抜きでお願いします』など、他にも細かい注文までできるようになっています(笑)ちなみに、参考書で彼が気に入っている日本語は『許してください』だそうです…」
Q.彼の日本語は上達しているのでしょうか。
チャバブさん「残念ながら、あまり上達していません…。仕事が忙しく、勉強の時間があまり取れないというのもありますが、コロナの影響もあり日本へ行くことができないので、彼も必要性を感じていないようです。日本に行く機会ができたら、勉強を再開してもらいたいなと思っています」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
チャバブさん「シュールで面白いと笑っていただけました。『台湾人はがめつい!』といった否定的な意見もあるかな…と少し不安でしたが大丈夫でした。みんなも“変な日本語”って好きなんだなあと共感を得られて、純粋にうれしかったです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
チャバブさん「現在は台湾生活での気付きを漫画にしていますが、今後はもう少し普遍的な題材を扱って漫画を描いてみたいです。また、外国語スキルを生かして、日本語だけではなく英語と中国語でも漫画を描いていきたいです」
(オトナンサー編集部)
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