手がかからないと先生に怒られないけど、構ってもらえず損? 真面目だった学生時代 「共感できる」
真面目に過ごしていた学校時代の思い出を描いた漫画が話題に。小学校時代からおとなしく、手のかからない子と先生から言われていた女性でしたが…。

真面目に過ごしていた学校時代の思い出を描いた漫画「手のかからない子」がSNS上で話題となっています。小学校時代からおとなしく、手のかからない子と先生から言われていた女性。先生から、「手のかからないいい子」と思われることはよかったと思う半面…という内容で「共感できる内容がたくさん」「私は手のかかる子がかわいがられていると思っていた」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
迷惑をかけること、怒られることが嫌
この漫画を描いたのは、大学生のなつめ りお(ペンネーム)さん(21)です。インスタグラムやツイッター、ブログでエッセー漫画を発信しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
なつめ りおさん「漫画は小学5年生から描き始めました。小学5年生から中学1年生の頃は創作漫画を描いていたのですが、現在のゆるい絵柄でエッセー漫画を描き始めたのは、大学2年生の6月からです。今年で2年目になります」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
なつめ りおさん「ツイッターで、めがね旦那@小学校の先生(@megane654321)さんのつぶやきを読んだことがきっかけです。めがね旦那さんが、学級担任として大切にしていることに『真面目な子に損をさせない』ということを挙げていて、当時自分が感じていたことを思い出したので漫画にしました」
Q.いつごろから、「手のかからない子」になったのですか。
なつめ りおさん「小学校に入学して間もなくだったと思います。はっきりとは覚えていないですが、当時の担任が特定の子を怒っている姿を見ることが嫌で、おとなしく過ごす子になっていったのだと思います。授業を妨害している人を見て『ちょっとうらやましいな』と思ったこともありましたが、先生に迷惑をかけること、怒られることが何よりも嫌でした」
Q.学校と同じように、家でも手のかからない子だったのでしょうか。
なつめ りおさん「学校では手のかからない子でいようとしていましたが、家では自由気ままに好きなことをやっていたように思います」
Q.当時は、先生に対してどのような感情だったのですか。
なつめ りおさん「『真面目に過ごしている自分にも構ってほしかった』という気持ちと『いい子に見られたかった』という気持ち、どちらもありました。穏便に過ごしたかったですし、先生の味方をしていれば、悪いことは起こらないだろうと思って行動していました」
Q.今の人間関係に影響していることはあるのでしょうか。
なつめ りおさん「自分の意見を通すというよりは、人の話に耳を傾けることが多いです。全体にとって何が最適な状態なのかを考えて過ごしています。昔と比べたら、いい人間関係が築けているはず…です」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
なつめ りおさん「『私も手のかかる子の方がかわいがられていると思っていました』というコメントがありました。共感してくださる声があり、ありがたかったです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
なつめ りおさん「自分の内面や抱えている生きづらさをテーマに卒業研究しているので、それを漫画にして本を出したいです。また、心がほっとしたり共感できる漫画や、新しい発見がある漫画を描き続けていきたいです」
(オトナンサー編集部)
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