息子が突然“音楽ってすごいね” 発表会の練習中に気付いた音楽の尊さ 「心が豊かですね」
息子が音楽の大変さに気付いた出来事を描いた漫画が話題に。幼稚園の発表会に向けて、鍵盤ハーモニカの練習を頑張っていた息子ですが…。
息子が音楽の大変さに気付いた出来事を描いた漫画「やってみて分かること」がSNS上で話題となっています。幼稚園の発表会に向けて、鍵盤ハーモニカの練習を頑張っていた息子(当時5歳)。ある日、急に「お母さん、音楽ってすごいね」と言うので、その理由を聞くと…という内容で「心が豊かですね」「すてきな気付き」「感動しました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
当事者としての体験が大切
この漫画を描いたのは、ゆうゆ(ペンネーム)さん(36)です。イラストレーター、漫画家として活動しています。インスタグラムで子育てや日常のことを漫画にして発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ゆうゆさん「2020年11月から描き始めました。iPadを購入したことが最大のきっかけです。中学までは毎日漫画を描いていましたが、中学卒業と同時に漫画家という夢を諦めました。それが35歳になり、時間とiPadを得て自己表現していくうちに『もう一度ちゃんと夢を追ってみよう』と思い始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ゆうゆさん「演奏会の練習期間に息子が『自分でやってみると、こげん大変かとねー!』と驚いた表情を見せてくれて、そのときに私自身もハッとして描きました。演奏会が終わったその日に、思いのままに描いた覚えがあります」
Q.この会話をしたとき、どう感じましたか。
ゆうゆさん「音楽のすごさ、音の素晴らしさを感じることができるようになったのかなと感じました。演奏している人たちがどれだけ練習し、当日を迎えているのか…今回、息子を通して、私自身も体験したような気持ちになりました。見ることも大切ですが、当事者として体験していくことも人生には大切なのかなと感じた出来事でした」
Q.無事、本番をやり終えた息子さんの感想は。
ゆうゆさん「息子は『頑張ったー! 緊張したー! 終わったー!』とやりきってスッキリした様子でした。私は一生懸命演奏していた子どもたちの姿に感動していました。同時に、大人の私はこんなふうに物事に打ち込めているだろうか?という思いも生まれました」
Q.普段、息子さんが何かに気付いたときはどのように接しているのでしょうか。
ゆうゆさん「子どもが何かハッとしたように話し始めたら、作業を止めて、その話をじっくり聞かせてもらいます。私にとっても学びのある、宝物のような話を聞かせてもらえるからです。ただ時々、質問しすぎるとウザがられますが…」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ゆうゆさん「『大人にとっては当たり前なことを、お子さんは違う視点から見ていて素晴らしいです』『お子さん、よく気付くし、それを言葉にできるんですね』『すてきな気付きですね』といった意見を頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ゆうゆさん「私がしてもらってきたように漫画やイラストを通して、いろんな人を励ましたり、応援したりしていきたいです。『頑張っている人』『夢に向かって進む人』『夢をかなえた人が今思うこと』を漫画にさせてもらって、誰かのきっかけになるような漫画や投稿作りに取り組んでいきたいです」
(オトナンサー編集部)
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