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なぜドラマのタイトルはどんどん長くなるのか? 「流行」「保険」の声も

視聴習慣のある枠ほどタイトルは短い

 逆に今冬の新作ドラマで10文字以下の短いタイトルを挙げてみましょう。

「にじいろカルテ」(テレビ朝日系)、「知ってるワイフ」(フジテレビ系)、「俺の家の話」(TBS系)、「ゲキカラドウ」(テレビ東京系)、「おじさまと猫」(同)、「その女、ジルバ」(東海テレビ・フジテレビ系)などがあります。

 長いタイトルの作品に比べると、やはり、「どんな内容なのか分かりにくい」という作品が多いのではないでしょうか。しかし、「にじいろカルテ」の放送されているテレビ朝日の木曜午後9時台は固定視聴者の多いドラマ枠のため、これくらいの内容説明でも第1話を見てもらえる可能性が高いでしょう。一方、「知ってるワイフ」の放送されているフジテレビの木曜午後10時台はそこまでの視聴習慣がないドラマ枠であり、もう少し長いタイトルで説明しておいた方がよかったかもしれません。

 その意味で、短いタイトルに最も必然性を感じさせるのがNHKの朝ドラと大河ドラマ。「おちょやん」「エール」「麒麟がくる」「青天を衝け」などと短いタイトルが徹底されていますが、これは長年の放送によって視聴習慣が浸透しているからであり、長いタイトルで内容説明をする必要がないのです。

 ドラマほどではありませんが、バラエティーも長いタイトルの番組が増えています。しかし、あまり長くなりすぎると、視聴者に「タイトルすら読んでもらえず、見てもらうチャンスが減る」というリスクが生まれるだけに、現在がギリギリのラインなのかもしれません。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、コンサルタント、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間30本前後のコラムを寄稿するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアー、人間関係のコンサルタントとしても活動中。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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