オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

近寄らないで! コロナ病棟の看護師に浴びせられる誹謗中傷、この現実を知って…「人間の方が怖い」

コロナ感染者の病棟担当看護師の実体験を描いた漫画が話題に。ある日、他の病棟でクラスターが発生し…。

漫画「病院内でのコロナ差別の現実」のカット=ぱれちに(paretiny)さん提供
漫画「病院内でのコロナ差別の現実」のカット=ぱれちに(paretiny)さん提供

 コロナ感染者の病棟担当看護師の実体験を描いた漫画「病院内でのコロナ差別の現実」がSNS上で話題となっています。コロナ感染者の病棟で働いている看護師ですがある日、他の病棟でクラスターが発生。その後、更衣室で「コロナ病棟の看護師がうつしたに決まってる」という声を耳にし…という内容で「同じ職場での差別発言が何よりつらいです」「悲しくなりました」「人間の方が怖い」などの声が上がっています。作者に聞きました。

少しでも差別が減ってほしい

 この漫画を描いたのは、ぱれちに(ペンネーム)さんです。看護師をしながら、イラストレーターとしても活動しています。医療従事者、主に看護師向けの漫画をインスタグラムブログ「ぱれちにっき」で発表しています。

Q.投稿エピソードが題材です。この作品を選んだ理由は。

ぱれちにさん「フォロワーさんで、実際にリアルタイムでコロナ差別を受けている方がいらっしゃって、その現状をぜひ、みんなにも伝えてほしいとメッセージを頂き、漫画にしました」

Q.この投稿を読まれて、どのような感想を持ちましたか。

ぱれちにさん「ひどいの一言です。今もまだこの差別は続いているとのことで、この漫画を通して、少しでも差別が減ってほしいと願います」

Q.ぱれちにさん自身が同じような立場になったら、差別をする人たちにどう対応しますか。

ぱれちにさん「スルーしたいところですが、これが毎日ずっと続くとなると精神的にしんどくなってくると思います。当事者と同じように悩み苦しむと思います」

Q.どのような意識を持てば、こうしたことがなくなるでしょうか。

ぱれちにさん「みんな、チームであることを忘れずに、そして、誰もがかかるリスクがあるという意識を一人一人が持つことが大切だと思います」

Q.ぱれちにさんの現場では、同様のことはありませんか。

ぱれちにさん「今のところ、こういう状況にはありませんが、まだコロナ禍なので、いつこうなってもおかしくないという気持ちでいます」

Q.病院内の分断はコロナ前からあるのでしょうか。

ぱれちにさん「私自身、病院内の分裂は体験したことは今までありません。医療従事者であっても、今回の新型コロナウイルスはそれだけ異例なことなんだと思います」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ぱれちにさん「同情のコメントや医療従事者の方へ感謝のコメントが多数を占めていました。医療従事者の方で、同じような状況にある方もいらっしゃるようでした。また、この現状を知らない方もいらっしゃって、とても驚きの反応がありました」

(オトナンサー編集部)

【漫画】本編を読む

画像ギャラリー

ぱれちに

看護師兼イラストレーターとして活躍。医療従事者、主に看護師向けの漫画をインスタグラム(https://www.instagram.com/paretiny/)やブログ「ぱれちにっき」(http://paretiny.livedoor.blog/)で発表している。他に、看護師向けの情報サイト「ナースときどき女子」(kango-oshigoto.jp/media/article/3178)で漫画を連載中。

コメント

1件のコメント

  1. 病院関係者が新コロについてこの程度の知識なんだ!!と呆れました。救急車で搬送されるくらいの重症にならない限り病院へは行きたくないと思いました。こんな知識の人たちに診察されたら病気を作られ、たくさんの薬を処方され、それがもとで病気になりそうな気がします。専門家と称する人たちも結局自分のお金や利権として新コロを見ているだけとしか思えません。嫌な世の中になりましたねぇ。