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【漫画】助産師の私がお産に立ち会った女性へ“手紙”を書く理由は…「感動しました」

お産を振り返るバースレビューの大切さを描いた漫画が話題に。お産後、立ち会った母親の元を訪れ、お産のことを話すようにしている助産師の女性は…。

漫画「手紙」のカット=おたんこ(otanko_mw)さん提供
漫画「手紙」のカット=おたんこ(otanko_mw)さん提供

 お産を振り返るバースレビューの大切さを描いた漫画「手紙」がSNS上で話題となっています。お産後、立ち会った母親の元を訪れ、お産のことを話すようにしている助産師の女性。客観的には大したことのないことで悩んでいる母親が多いと感じており…という内容で「感動しました」「お手本にさせていただきます」「私ももらったことがあり、宝物です」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

離れていても励ませるように

 この漫画を描いたのは、おたんこ(ペンネーム)さんです。助産師として働きながら、漫画を描いています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

おたんこさん「絵は小さい頃から好きで、常に絵を描いていました。インスタグラムへの投稿は2019年から始めました。母も助産師をしているのですが、2人とも看護師が題材の漫画が好きで、母に『あなたも体験記を描いてみたら?』と言われて描き始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

おたんこさん「1人目のお子さんのお産のことをずっと抱えて、悩んでいる方に出会ったことがきっかけです。『いまだに時々、お産のことを思い出して、夜1人で泣いてしまう』という話を聞き、助産師や看護師、周りで支える方たちに知ってほしいという思いから漫画にしました」

Q.手紙を渡すようになったのはいつごろですか。

おたんこさん「入職2年目の、お産を取り始めた頃からです。病院で働いていると、どうしても入院中だけの関わりになってしまい、その後、どうしているのか気がかりでした。入院中にお話しして不安や悩みを解消しても、育児で悩んだり、お産の後悔がふつふつと湧いてきたりすることがあります。そのとき、離れていても背中を押してあげる何かが必要だと思い、手紙を始めました」

Q.産後、何気ないことで悩んでしまう方は多いのでしょうか。

おたんこさん「多いです。ママもパパも一生懸命なので何にでも悩みます」

Q.退院後、手紙の返事をもらったりすることもあるのですか。

おたんこさん「うれしいことに返事をもらうことが多いです! 『悩んだときに手紙を見返します』『大きくなったら子どもに見せます』など、励みになってるかな?と思える内容が多いです。産後、授乳などで忙しい中、お返事を頂けるとは思わないので、とてもうれしいです。頂いたお手紙はすべてアルバムにとじて宝物にしています。私も仕事で悩んだら、手紙を見返して励まされています」

Q.出産中や産後の方と接する際、心がけていることを教えてください。

おたんこさん「私が大切にしているのは、認めることです。それぞれ、一生懸命頑張っているので、まずは頑張っていることを肯定することです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

おたんこさん「『自分も助産師さんから手紙をもらったことがあり、宝物にしています』『私もそんなふうに優しくされたかった』『手紙を読んだら、悩んでも頑張れそうな気がする』などの感想がありました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

おたんこさん「現在は仲間同士で励まし合えるLINEスタンプを制作中です! 今後、子育てなどをすることがあれば、育児漫画なども描けたらなあと想像を膨らませています」

(オトナンサー編集部)

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