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美人すぎるのも損? 今田美桜がさらなる飛躍を果たす条件とは

「紅一点」路線や「働く女」路線

 そんな、現実っぽくないほどの圧倒的な容姿といえば、桐谷美玲さんなどもそうです。彼女は20歳のとき、映画「君に届け」でヒロインのライバル役を演じました。そのハマり具合は見事なものでしたが、あくまで、ヒロインは多部未華子さん。今田さんが主役をやるなら、桐谷さんが「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)で演じたような、圧倒的な容姿を逆手に取ったようなものが合うのかもしれません。

 あるいは「紅一点」路線というものもあります。「ケイジとケンジ」で男性の刑事たちから、「逮捕しちゃうぞ」と言ってみてと乗せられる場面があり、それが実に魅力的でした。お姫さま的なポジションが似合うので、大河ドラマのような時代劇もいけるはず。最近では、川口春奈さんが成功した方向性です。

 さもなくば、「働く女」路線もあります。北川景子さんの「家売るオンナ」(日本テレビ系)シリーズのような作品です。北川さんも憧れられる顔の持ち主ですし、学業優先だった高校時代に芸能活動と巡り会い、生き方が変わったというところが今田さんと似ています。だからこそ、働く女を演じる「半沢直樹」の放送開始が待たれるところです。

 ところで、今田さんはオーディションに落ちまくっていたという駆け出し時代、誰に負けていたのかと聞かれ、こんな話をしています。

「広瀬すずちゃんとか。もう、そりゃそうかってなるような。お芝居も素晴らしい方ですし」(「しゃべくり007」日本テレビ系)

 広瀬さんは彼女の2学年下ですが、デビュー年齢が早く、20代前半の女優では抜きんでた存在となっています。ただ、天性の容姿と演技の潜在力、そして、カリスマ的な資質は今田さんもひけを取りません。ぜひ、このあたりでさらに飛躍し、時代をねじ伏せるところを見たいものです。

(作家・芸能評論家 宝泉薫)

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宝泉薫(ほうせん・かおる)

作家、芸能評論家

1964年岐阜県生まれ。岩手県在住。早大除籍後「よい子の歌謡曲」「週刊明星」「宝島30」「噂の真相」「サイゾー」などに執筆する。近著に「平成の死 追悼は生きる糧」(KKベストセラーズ)、「平成『一発屋』見聞録」(言視舎)、「あのアイドルがなぜヌードに」(文春ムック)など。

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