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「迷惑」「来ないで」と批判も…パチンコ店に行った人の診療は断れる?

感染を判断するための情報は?

Q.感染しているかどうかを判断する際、医療機関にとってどのような情報が必要となるのでしょうか。

森さん「新型コロナウイルスの特徴的な症状は、風邪や花粉症などでも起こり得ます。そのため、『海外からの帰国者であるかどうか』『感染が拡大している地域に行ったかどうか』『感染リスクが高い場にいたかどうか』などは、診断する上で重要な情報となります。

早く正確な診断につなげるため、あるいは新型コロナウイルス感染症を確定するためのPCR検査につなげるためにも、受診したときには、発症までの経緯を詳しく伝えることが大切です。

なお、PCR検査で陽性が確定した場合は、保健所の担当者が行動履歴や濃厚接触者について聞き取り調査を行います。感染経路を特定することが感染の拡大を防ぐために重要なので、こうした調査には真摯(しんし)な対応が望まれます」

Q.娯楽目的でパチンコ店に行く人だけでなく、スーパーの店員など感染リスクの高い場所で日々働かざるを得ない人もいます。もし、体調が悪くなった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

森さん「感染が拡大している地域では、誰が、いつ、どこで感染しても不思議ではない状況です。感染リスクが高い場所に行った人やそうした場で働かなければならない人はもちろん、すべての人が自分の体調の変化に敏感になることが大切です。

もし、37.5度以上の発熱がある場合、まずは自宅で療養します。熱はいったん平熱に戻り、また上がる場合もあると報告されています。『味覚や嗅覚の異常がないか』『せきや息切れの呼吸症状がないか』など、療養しながら健康観察をしてください。症状が4日続くようであれば、帰国者・接触者相談センターに連絡するか、かかりつけ医に電話連絡して相談します。

なお、重症化を防ぐため、自宅療養中に『強いだるさ』『息苦しさ』『38度以上の高熱』などの症状が見られたら、すぐに帰国者・接触者相談センターに連絡するよう、指針が改められました。また、『高齢である』『持病がある』『妊娠中である』などの重症化リスクが高い人も、そのような症状が出たらすぐに連絡してください。

感染しても8割の人は軽症か無症状、2割の人は入院治療が必要になると言われています。まずは自宅での健康観察が求められますが、前述のような重症化のサインを見逃さない対処が必要です」

(オトナンサー編集部)

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森まどか(もり・まどか)

医療ジャーナリスト、キャスター

幼少の頃より、医院を開業する父や祖父を通して「地域に暮らす人たちのための医療」を身近に感じながら育つ。医療職には進まず、学習院大学法学部政治学科を卒業。2000年より、医療・健康・介護を専門とする放送局のキャスターとして、現場取材、医師、コメディカル、厚生労働省担当官との対談など数多くの医療番組に出演。医療コンテンツの企画・プロデュース、シンポジウムのコーディネーターなど幅広く活動している。自身が症例数の少ない病気で手術、長期入院をした経験から、「患者の視点」を大切に医師と患者の懸け橋となるような医療情報の発信を目指している。日本医学ジャーナリスト協会正会員、ピンクリボンアドバイザー。

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