モーグル2冠! 堀島行真選手、栄冠の決め手は「ビタ着」
フリースタイルスキーの世界選手権で、モーグルとデュアルモーグルの2冠を達成した、堀島行真選手――。男子初という、その快挙を可能にした要因について、かつての日本のエース・附田雄剛さんに聞きました。

フリースタイルスキーの世界選手権(スペイン・シエラネバダ)で、男子初のモーグル、デュアルモーグルの2冠を達成した堀島行真選手(中京大)が3月11日、羽田空港に凱旋帰国しました。その快挙の要因は何だったのでしょうか。
長野から4大会連続で五輪に出場し、現在は若手の育成や、神立高原スキー場(新潟)でKBFS(神立フュージョンバンプスクール)校長などを務める附田雄剛さんは「堀島選手が得意な、比較的スピードを出しやすいコース」を指摘します。
附田さんによると、今回は、これまで堀島選手の課題とされてきたターン技術が向上し、圧倒的なスピードと安定感が生まれたとのこと。また、「予選から高難度のエアをほぼノーミスで安定的に決め続けた技術の高さも見逃せません」。
そもそも堀島選手は幼少から、トランポリンやウオータージャンプによるトレーニングに力を入れており、非常に優れた“空中感覚”の持ち主。どれだけ速いスピードでエアに入っても難易度の高い技を決めることができ、さらには、エアの中で体勢を整えて着地をぴったり合わせる、いわゆる「ビタ着」ができるといいます。
「2日目のデュアルの決勝では転んでしまいましたが、相手のミスもあって、2つのエアで見事に挽回し、総合点で勝つことができました。平昌五輪に向けて、今後も、堀島選手の『ビタ着』に注目です」(附田さん)
(オトナンサー編集部)
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