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「モトカレマニア」のコメディエンヌぶりも納得、新木優子の“お笑いマニア”伝説

フジテレビ系連続ドラマ「モトカレマニア」でヒロインを演じる新木優子さん。コメディエンヌぶりの裏には、彼女の“お笑いマニア”としての一面があるのかもしれません。

新木優子さん(Getty Images)
新木優子さん(Getty Images)

 フジテレビ系連続ドラマ「モトカレマニア」で女優・新木優子さんが新境地を見せています。高良健吾さんとのダブル主演となるこの作品は、同名漫画が原作。本人いわく、

「ユリカの言動は周りから見るとイタいけど、気持ちをさらけ出すところはかわいい」(「ESSE」11月号)

 ということで、元カレが好きでたまらない、恋愛ベタながら一生懸命な女性・難波ユリカがヒロインです。

 ちょっと意外なのは、コメディエンヌぶりが板についていること。親友役のガンバレルーヤ・よしこさんとの掛け合いは絶妙です。それもそのはず、彼女はクールビューティーに見えて、かなりの“お笑いマニア”でもあるのです。

「笑いに対する根性」に絶賛

 今年1月に放送された「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)では、こんなエピソードが紹介されました。

 2年前、明石家さんまさんが司会をした特番で、尼神インターの誠子さんが「お尻で自転車のタイヤを止める」と宣言。実演される前に、さんまさんが新木さんに向かって「よく見ていてくださいね」と話を振ったのです。もちろん、本気でやらせようとしたわけではありません。ところが、新木さんは「できますよ」と、やる気を見せました。

 その場にいた芸人たちが「ダメですよ」と声を上げたため、実現はしなかったものの、これを覚えていたさんまさんは「彼女の笑いに対する根性、俺もう感動してんねん」と大絶賛。お笑い怪獣に一目置かせてしまったわけです。

 また、今年3月には一発屋芸人・ジョイマンのネタに挑戦。明治「オリゴスマートミルクチョコレート」のCM出演にちなみ、ウェブ動画「ありがとうオリゴ糖ダンス新木優子ver.」が公開されました。「なななな~」というのがクセになる、おなじみのアレをやったのです。本人はノリノリで、こんな感想を。

「ジョイマンさんのネタがはやっていたのは、私が中学生ぐらいの時でした。当時、みんなと一緒にやっていたので、昔を思い出しながらなななな~しました(笑)ジョイマンさんは手足が長いので、自分があの独特な感じを出せているのかが分からなかったので、寄せに行けるように頑張りました(笑)」

 さらに、今年7月には「しゃべくり007」(日本テレビ系)で、いわゆるオタ芸を披露。ハロプロアイドルへの愛がすごいということで、ライブでのコールを実演してみせました。

 ファンの法被を着て、ペンライトを手に、モーニング娘。の曲に合わせて「ヘイヘイ」「オイオイオイオイ」「愛されたい! 愛されたい!」と叫んでみたものの、こういうのはライブ会場でみんなでやるからさまになるのです。スタジオで1人でやっても寒いだけ。案の定、すべった感じになり、それが逆に爆笑を生みました。MCの上田晋也さんからは「個人的には、しゃべくり史上最もヒドイよ!」と最高の賛辞が飛び出したものです。

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宝泉薫(ほうせん・かおる)

作家、芸能評論家

1964年岐阜県生まれ。岩手県在住。早大除籍後「よい子の歌謡曲」「週刊明星」「宝島30」「噂の真相」「サイゾー」などに執筆する。近著に「平成の死 追悼は生きる糧」(KKベストセラーズ)、「平成『一発屋』見聞録」(言視舎)、「あのアイドルがなぜヌードに」(文春ムック)など。

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