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立川志らく、TBS平日午前をジャック! たけしを超える“毒舌MC”誕生なるか

9月30日、TBS系で新しい朝の情報番組「グッとラック!」がスタート。メインMCを務める立川志らくさんの“MCぶり”に注目が集まっています。

 9月30日、TBS系朝の情報番組「グッとラック!」(月~木 前8:00~10:25、金 前8:00~9:55)がスタートします。

 メインMCを務めるのは、落語家の立川志らくさん。志らくさんはすでに、月曜から金曜にわたって、同局系「ひるおび!」1部(前10:25~11:55)のコメンテーターを務め、毒気たっぷりのコメントで注目を集めてきただけに、「満を持してMC進出」「落語に専念してほしい」と賛否の声が飛び交っています。

 毒舌が魅力のMCといえば、マツコ・デラックスさんと有吉弘行さんが有名ですが、近年では梅沢富美男さん、長嶋一茂さん、高嶋ちさ子さんらも加わり、まさに群雄割拠。志らくさんがMCとして支持を得るには、どんな強みを生かし、どんな不安をカバーしていけばよいのでしょうか。

「1クール打ち切りでも武勇伝」と言い切れる

 志らくさんの強みといえば、師匠の立川談志さんをほうふつとさせる堂々とした立ち居振る舞い。新番組への意気込みを語る際、「嫌われることは悪いことじゃない」「進行はプロのアナウンサーに任せる」と宣言したことから、迷いのない切れ味抜群のコメントはMCになっても変わらないでしょう。

 志らくさんは「一生懸命やりますが、もし1クールで打ち切られたって武勇伝になる」と話していただけに、遠慮や委縮する姿は考えられないのです。

 一方、番組を見る世間の人々は、情報番組の出演者たちに「自分の意見を本音で話す」ことを求める傾向が強くなっています。その点、「無難な受け答えや各所への忖度(そんたく)をよしとしない」志らくさんのコメントは時流にフィット。毎日、志らくさんのコメントがネット上をにぎわせてくれるでしょうし、「グッとラック!」はそれが生命線とも言えます。

 志らくさんの強みでもう一つのポイントは、ただの毒舌ではなく、幅広い知識を持ち、知見を広げることに貪欲な人柄。

 志らくさんは若手時代の1990年代に、同門の立川談春さんらと「立川ボーイズ」として活動し、伝説の深夜番組「ヨタロー」(TBS系)では、春風亭昇太さん擁する「芸協ルネッサンス」らとコントで対戦するなど、落語にとどまらない幅広い芸を見せてきました。さらに、映画監督、「劇団下町ダニーローズ」の主宰、執筆や俳優活動などをこなす多彩さがあるとともに、情報番組への出演を重ねることで、今ではすっかりトークのオールラウンダーとなっています。

「落語に専念したら?」という一部の批判には、「専念している落語家より専念している(夜に独演会を行っている)」「他の落語家が見たことがないステージを私は見ることができる。それがきっと落語に生きてくる」と一蹴。つまり、「午前中は情報番組に出て、午後はバラエティー番組などの収録に挑み、夜は落語をかける」というハードスケジュールをこなす自信と体力も、志らくさんの強みと言っていいでしょう。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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