「峰不二子の嘘」脚本・高橋悠也さんが語る、峰不二子の魅力&お気に入りキャラ
アニメ「LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘」脚本の高橋悠也さんにインタビュー。ルパンシリーズに関わったきっかけや峰不二子の魅力などを聞きました。
アニメ「LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘」で脚本を務めた高橋悠也さん。同作は、父親が横領した5億ドルの鍵を握る少年ジーン(半場友恵さん)と共に逃走する峰不二子(沢城みゆきさん)は、ジーンの父親の命を奪った殺し屋ビンカム(宮野真守さん)に追跡され…ルパン三世に登場する主要キャラにスポットを当てた「LUPIN THE IIIRD」シリーズ第3弾です。
オトナンサー編集部では、高橋さんにインタビューを実施。ルパンシリーズに関わったきっかけや峰不二子の魅力、大人向けルパンシリーズの脚本を書く上で気を付けたことなどを聞きました。
ブラックジョークやシニカルさを意識
Q.「LUPIN THE IIIRD」シリーズに関わったきっかけを教えてください。
高橋さん(以下敬称略)「一番最初に関わったのは『次元大介の墓標』でした。『墓標』が一定の成果を得て、ルパン三世テレビ第4シリーズのシリーズ構成に参加させていただきました。一方、この小池健監督シリーズから、前篇後篇という構造を取らせてもらっていますが、企画当初からテレビ的なフォーマットを意識して、1クール分作れたらという淡い野望がありました」
Q.峰不二子の魅力を教えてください。
高橋「何を考えているのか分からない、いくら考えても本心が分からないところに魅力を感じます。表向きは宝石や物欲のために動いているように思われていますが、本当は何を思って裏稼業で生きているのか、ブラックボックス状態であるのが魅力です」
Q.作品を作る上で、意識したことは。
高橋「ゲストキャラのジーンやビンカムは色気や話術が通じません。不二子の武器が通じない相手にどう向かっていくのかがテーマでした。今までにない不二子を描こうと意識したのが挑戦です」
Q.大人向けのルパンを描く上で、気を付けていることは。
高橋「コメディー描写は、ファミリー向けルパンのようなギャグはしないだろうなという前提で、ブラックジョークというかシニカルな口調というのが、シナリオを描く上で意識したことかもしれません」
Q.たばこを吸うシーンを入れたのは、大人向けだからでしょうか。
高橋「どのシリーズのルパンだろうと、ルパンはたばこを吸っていてほしいです。墓標の時、僕はたばこを吸っていて、仕事が終わった後のたばこがおいしいと感じていました。墓標でそんなシーンを入れたらカチッとハマったので、いざというときに吸ってほしいというのもあり、不二子はラストにルパンからたばこをもらって吸います。なくてもできるシーンをやることの化学反応というか、ルパンらしさということで、たばこは不可欠だと思います」
Q.「ルパン三世」全体の中で一番お気に入りのキャラクターは。
高橋「ルパンです。どのきキャラにも魅力はありますが、ルパンは欲をストレートに表現するお茶目さがありながら、底知れない何かを秘めていて、光と影が両方ある。ルパンと不二子は僕の中で近いかなと思います」
映画「LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘」は5月31日から限定劇場公開。
(オトナンサー編集部)
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