【漫画】生まれつき右手の指が3本の小5娘 組体操で「手がつかめない…」 同級生の“一言”に「すてき!」
インスタグラムで公開されているはんどあんどふっとさんの漫画が「言える本人も、自然な友達の対応もすてき!」と話題に。そこで、作者に話を聞きました。

はんどあんどふっとさんの漫画「組体操」がインスタグラムで300以上の「いいね」を集めて話題となっています。
生まれつき、右手指が2本欠損している小学5年生のりっちゃんが、運動会で組体操をすることになりました。隣に並んだ生徒同士で手をつかんでウェーブをする場面で、ギュッとつかめないりっちゃんは…という内容で、読者からは「すてきな話!」「全ての人が自然に関われるようになるといいですね」などの声が上がっています。
組体操をきっかけに感じた、娘の成長
はんどあんどふっとさんは、NPO法人Hand&Footの代表理事を務めており、かすがたろうさんの作画で、娘の「りっちゃん」についての漫画をインスタグラムで発表しています。はんどあんどふっとさんに作品について話を聞きました。
Q.今回、漫画「組体操」を描いたきっかけを教えてください。
はんどあんどふっとさん「わが家の娘りっちゃんは、『裂手(れっしゅ)症』と呼ばれる手の形で生まれてきました。右手の指が2本欠損していて、関節も1つありません。小学校に入学して初めての運動会で、小学5~6年が一緒に行う組体操を見て、『高学年になったら、こんなふうにりっちゃんもできるのかな?』と心配していました。
それから5年後、ついに組体操をする学年に。学校から帰ってきたりっちゃんから、『組体操の練習のときに、こんなことがあったよ!』と教えてもらい、その内容がとてもうれしかったので漫画にしてみようと思いました」
Q.娘さんから、その話を聞いたとき、どのように感じましたか。
はんどあんどふっとさん「りっちゃんは低学年の頃、やりにくいことがあっても周囲になかなか言えないこともありました。それが今回、自分から『こうしてほしい』とちゃんとお友達に言えた、というのが、まず成長したなと。でも何よりそれを聞いたお友達が、一瞬も戸惑わずに『オッケ~!』って返してくれたのが本当にうれしくて。気をつかっているとかではなくて、本当に『当たり前』って感じだったみたいで、それがすごくうれしかったです」
Q.組体操では、他にどのようなことをしたのですか。
はんどあんどふっとさん「2人技や複数人でやる技が多くありました。手をついたり、お互いをつかんで支え合ったりするものは、ペアの子と一緒に『どちらが上になるか』『どちらが支える側になるか』など、やりやすい方法を話し合って決めていったようです。お友達も『じゃあ、こうしよう』という感じで、一緒に考えてくれていたみたいで。『できない』ではなく、『どうやったらできるか』を自然に相談できる関係が、本当にありがたいなと思いました」
Q.初めて娘さんの手を見た人に、びっくりされることは多いのでしょうか。
はんどあんどふっとさん「やはり初めて見る方はびっくりされますね。小さい子に『その手どうしたの?』と、悪気なく聞かれることは多いです。本人は『またか~』って感じで、ちょっとめんどくさそうにしています(笑)。他には小学生の集団が気付いて、1人ずつ順番にこっそり見に来たり、遠くからひそひそとされたり…ということもありました。悪意はないんだろうなと分かっていても、やはり親としてはちょっとキュッとなりますね。だからこそ、漫画を通して先に知ってもらえたら、こういう場面も少しは減っていくんじゃないかな、と思っています」
Q.この作品を通じて伝えたいメッセージはありますか。
はんどあんどふっとさん「見た目が違うと、どう接したらいいか分からないっていう気持ちは、誰にでもあると思うんです。でも、このお友達みたいに『オッケ~!』とサラッと言ってもらえるだけで、本人はすごく救われたんじゃないかな、と感じています。この漫画を読んで、『こういう手の形の子もいるんだな』と何となく知ってもらえたら、それだけで初めて会ったときの驚きがちょっと減ると思うので、そのきっかけになったらうれしいです」
Q.漫画「組体操」について、どのようなコメントが寄せられていますか。
はんどあんどふっとさん「『周りの全ての人が、自然に関われるといいな』『理解して寄り添ってくれる、いい人の方がたくさんいる』といったコメントをいただきました。一つ一つのコメントが温かくて、描いてよかったなと感じています」
(オトナンサー編集部)




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